リベラルアーツ学院

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【ざっくり世界史シリーズ】革命時代編 part2

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は…
「革命時代編」の講義です!

前回

liberalartsblog.com

革命といえば「フランス革命」ですね。
フランス革命も産業革命の時代の中で
起こりました。

現在、私たちに選挙権が普通に
与えられているのは
この革命があるおかげなのです。

ですから、「フランス革命」だけは
詳しめに解説しようと思います!
それでは見ていきましょう!

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『一度読んだら忘れない世界史の教科書』から引用

第3章 フランス革命

三部会設立

「太陽王」ルイ14世を覚えていますか?
ルイ14世が子供の頃
周りの貴族がばちばちに内輪揉めをし
共倒れする

大人になった頃には
周りには口うるさい貴族がおらず
誰も口出しできない無敵の王となった
ルイ14世です。

調子に乗りすぎてヴェルサイユ宮殿という
贅沢な建物を建てました。

ルイ16世が王になると
イギリスはヴェルサイユ宮殿を建てたことが
きっかけの財政難となっているのに加え
アメリカの独立戦争でも多大な出費を
してしまい

その財政難を
庶民や貴族にも重い税をかけて賄おうとします。
それに庶民と貴族が反発し
三部会が結成されました。

三部会とは
聖職者・貴族・庶民の
それぞれの代表が税金の徴収などを
話し合い法律を作ろうというものです。

テニスコートの誓い

三部会ができたのはいいものの
聖職者と貴族は税金を払いたくないので
庶民にとっては不利な会でした。

それに庶民は怒り、三部会を離脱し

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会議はどこだってできる!

と言って

なんとテニスコートに庶民が集まり
勝手に会議をして法律を作ったのです。

バスティーユ牢獄事件

「テニスコートの誓い」に対して
ルイ16世は弾圧しました。

しかし、民衆も黙ってはいません。
今度はバスティーユ牢獄という
刑務所を襲撃します。

バスティーユ牢獄を襲撃したのは
①弾圧した民衆を閉じ込める場所を壊したかった
②牢獄には武器の保管庫があったので
 襲撃に乗じて武器を奪いたかった。

という2つの理由があったからなのです。

武装した民衆たちは
「フランス人権宣言」
を発表し
「国民主権」の国家を目指し革命を起こします。

怒らせると怖い主婦たち

バスティーユ牢獄事件などが起きている間
ルイ16世はヴェルサイユ宮殿に籠もっていました。

フランスの経済が悪化し
人々に食料が行き届かなくなります。
そこで、フランスの主婦たちも立ち上がります。

主婦たちは

f:id:kazukazuda08:20200708224326j:plain主婦たち

こんなにフランスが大変なことになっているのに
ヴェルサイユ宮殿に隠れてんじゃないよ!

と言いながら、
なんとヴェルサイユ宮殿に侵入し
ルイ16世を引きずり出し
拉致するという事件が起きます。

ルイ16世の逃亡事件

こうして拉致されたルイ16世に対して
民衆は最初は死刑にしようとは
思ってはいませんでした。

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王様もっとしっかり
してくれよ!

という感じだったのです。

しかしルイ16世は
なんとか逃げることに成功します。
どこへ逃げたか?

ルイ16世の妻は
有名なマリ=アントワネットです。
マリ=アントワネットの実家は
オーストリアでした。

ルイ16世はマリ=アントワネットの実家まで
逃亡します。

民衆達は王様に対して失望し
こう思いました。

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もうこんな奴を
王様にしててはいけない!

これが決め手となり
民衆は王様に対して
失望し、怒りがこみ上がります。

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「王のいない」
フランスの誕生

怒った民衆はもう止まりません。
民衆達によって「義勇軍」がつくられ
王様のいる宮殿を襲い
王様を監獄にぶちこみました。

その時、義勇軍が歌っていた歌が
現在のフランスの国歌となる
「ラ・マルセイエーズ」です。

残酷な敵が我らの息子や妻の喉をかき切って
殺そうとしている。
そいつらを倒して血を我らの畑に飲ませよう!

という過激な歌詞なので
ワールドカップなどで
度々話題になります。

王様を監獄にぶちこんだあと
民衆は共和制国家をつくることを
宣言します。

そしてルイ16世と
その妻マリ=アントワネットは
民衆の前に引き出され
ギロチンによって公開処刑されました。

うまくいかない政治

初めての共和制国家が
誕生したのはいいのですが
やはり最初からうまくはいきません。

フランスの王が処刑されたという
衝撃のニュースがヨーロッパ中を駆け回り
各国の王様が

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フランスの革命を潰さなければ
次は自分の首が
切られてしまうかもしれない!

と考えます。

そこでイギリスを始めヨーロッパ中の国が
フランスに対し圧力をかけてきます。

そのためフランスには
強力なリーダーシップが求められ
ロベスピエールという人物が
フランスの政権を握りました。

ロベスピエールは徴兵制などの改革を行い
海外からの圧力に対抗することに成功します。

しかし、リーダーシップが強すぎた為に
「独裁政治」になってしまい
それによって民衆からの反発をかい
ルイ16世同様、ギロチンにより処刑されました。

次に代表を5人選んで
政治を任せてみたのですが
これも意見がまとまらずうまくいきません。

そこでついにナポレオンが現れます。

ナポレオン皇帝誕生

なかなかうまくいかない政治の中
民衆達は

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戦争の指揮官で
名声を上げていた
ナポレオンに
政権を託してみよう!

と考えます。

「みんなでひとりの独裁者を選ぶ」
というのがポイントです。

国民の総意で選んだ権力者からの支配を
国民が従うというのは
普通の王よりも、強力な独裁者となれるのです。

皇帝となったナポレオンは
軍事力で他国をどんどん制圧していきました。

ナポレオンvsロシア

イケイケどんどんだったナポレオンは
今度はロシアを攻めることにしました。

しかし、ロシアの方が一枚上手だったのです。
ロシアは敗北しながら後退し
ロシアの奥まで引き入れます。

そして冬がやってくるのです。
ロシアの冬はめちゃくちゃ寒いので
ナポレオン率いる軍は戦死と凍傷により
大敗北を喫しました。

戦争に敗北したナポレオンは
皇帝を降り、セントヘレナ島という
アフリカから遠海の孤島に流されます。

ウィーン会議

ナポレオンがいなくなったことにより
ナポレオンが占領した土地を
ヨーロッパで分け合う会議が行われます。
これをウィーン会議と言います。

ウィーン会議では
革命も全てチャラにして
再び王達が支配するヨーロッパに戻すための
会議でもありました。

しかし、なかなか細かい話がまとまらず
夜の舞踏会だけは賑やかに行われます。

世間からは
「会議は踊る、されど進まず」
と風刺されてしまいます。

革命の嵐

ウィーン会議でフランスは再び王政になり
ルイ18世が王になります。
しかし、王政が大嫌いになった
フランスの民衆は再び革命を起こします
(七月革命)。
当時のフランスは

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革命を起こせば
ワンチャン成功する!

という気持ちが民衆に広まっていました

次はルイ・フィリップという人物が
王になります。
ルイ・フィリップは民衆の気持ちに理解が
あるとして王になりました。

しかし蓋を開ければ
金持ち優遇策ばかりで民衆は怒ります。

そして、
またもや民衆による革命が起きるのです
(二月革命)。

このように1度革命が成功したことによって
2度3度と何度も革命が連続してくのです。

ナポレオン3世

フランスは二月革命によって
再び共和制の国家となりましたが
それでもなかなかうまくいきません。

そこでナポレオンの甥である
ナポレオン3世が政権を握ることになります。

ナポレオン3世は社会の不満を逸らす為に
対外戦争を積極的に行いました。

しかし、プロイセンのビスマルクにも
戦争をしかけられ、
ナポレオン3世自身が捕虜になるという
大失態まで演じてしまい(プロイセン=フランス戦争)
ナポレオン3世の政権は
終わりを告げてしまいます。

その後、ようやく第三共和制の成立によって
やっとフランスは落ち着くのです。

まとめ

①財政難による重税に民衆が苦しみ
 王のいない政治を求めるようになり
 フランス革命が起きた。

②革命は一度だけではうまくいかず。
 王政⇄共和制が何度も繰り返される。

③一度革命を味わった民衆は
 元の政治体制には戻れない。

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さいごに

いかがでしたでしょうか?
フランス革命、面白いとは思いませんか?

フランス革命は1度だけでなく
何度も繰り返されたというのは
知らない方が多いと思います。

革命することがいかに難しいことなのかが
よくわかりますよね。

この革命思想はフランスだけでなく
ヨーロッパ中に広がっていきます。

次回はフランス以外の国が
革命に巻き込まれる様を見ていきましょう。
それではまた!

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