リベラルアーツ学院

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【ざっくり世界史シリーズ】大航海時代編 part1/2

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は
【ざっくり世界史シリーズ】
大航海時代編です!

今までは、
中国・中東・インド・ヨーロッパ
と局地的な歴史を見てきたのですが

今度はその四つの地域が
互いに影響しあう時代になります。


ついに大航海時代までやってきました。
新大陸発見・ルネサンス・宗教改革
面白い事ばかりですので
ぜひ、最後までお付き合い下さい!

それでは早速参りましょう!

【第1章】 
大航海時代のはじまり

1:香辛料とヨーロッパ

当時のヨーロッパは
食文化が多彩になってきており
アジアの香辛料の需要が
高くなっていました。

アジアと交易しようにも
ライバルである中東の
オスマン帝国が邪魔で交易できません。

 

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陸がダメなら海じゃあ!!!

と、ヨーロッパの国々は大西洋に乗り出して
新しい交易ルートを切り開きだします。
これが大航海時代のはじまりでした。

2:世界を変えた航海者

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ヴァスコ=ダ=ガマ

まず先陣を切ったのはポルトガルでした。
ヴァスコ=ダ=ガマが
アフリカを南に回り込んでインドに到達し
香辛料を持ち帰ることに成功します。

コロンブス

当時の人々は
地球が球体であることがわかっていたのですが
誰も大西洋を突っ切る覚悟がありませんでした。

そこで現れたのがコロンブスです。

 

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アフリカを回るんじゃなくて

大西洋を西に突っ切れば

インドに到達できる!

と、コロンブスはスペイン女王にプレゼンを行い
船旅に出ました

見事、新大陸を発見したのですが
コロンブスはそこをインドだと
勘違いしてしまいました

コロンブスは亡くなるまで
そこをインドだと勘違いしていたらしいです。

アメリゴ=ヴェスブッチ

コロンブスがインドを見つけたことを聞いて
アメリゴは新大陸に探検にでました。

南の方まで進むと
やたら南が長すぎることに気づきます。

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南に長すぎる…
ここインドちゃうやん…
新大陸じゃん!

こうして「新大陸・アメリカ」が
発見されました。
アメリカはアメリゴの名前からとって
名付けられます。

マゼラン

初めて世界一周する者が現れました。
マゼランです。
マゼランはスペイン王からの命を受けて
世界一周の旅にでます。

過酷な船旅の中、陸地を発見し
そこをスペイン王フェリペから名を取って
「フィリピン」と名付けました。 

しかし、フィリピンの住人に襲われ
マゼランは亡くなってしまいます。

生き残ったマゼランの部下達は
なんとかスペインに帰ることができ

マゼランとその部下達の合わせ技で
初の世界一周が実現されました。

こうした勇気ある航海者のおかげで
世界中が交易し合うようになり
世界が急激に進化していきます。

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【第2章】
宗教改革とルネサンス

大航海時代は歴史的な大変化が2つ起きます。
それはルネサンスと宗教改革でした。

1:ルネサンス

「中世」の時代は学問も絵画もすべて
「神」が中心でした。

ところが、ヨーロッパの混乱が
だんだんと収まり、都市も発展してきて
お金持ちが増えてきます。

そうしたお金持ち達の趣味を反映した
個性的な芸術が
数多く制作されるようになります。

今までは「神」がモチーフでしたが
ギリシャ・ローマ時代のような
「人」を中心に描かれるようになりました。
これをルネサンスといいます

古代のギリシャ・ローマ時代は多神教の時代です。
しかし、一神教であるキリストの時代になると
多神教の芸術は封印されていました。

その多神教の芸術が、再び復活したのです。

人々の意識が、「神」中心から
「人」中心に切り替わっていく
これをルネサンス(文芸復興)といいます。

そして、このルネサンスが
後の「宗教改革」に
繋がっていくのです。

2:宗教改革

ルネサンスと並んで大きな変化が
「宗教改革」です。
皆さんカトリック教会を覚えていますか?

復習しますと
ローマ帝国が東西分裂した際に
キリスト教会も2つの宗派に分裂しました。
そのうちのひとつがカトリックです。

カトリックの特徴は
キリスト教で原則禁止されている
「偶像崇拝」を許していることです。

大航海時代になると、カトリックは腐敗しており
「贖宥状(しょくゆうじょう)」を発行して
お金を稼いでいたのです。

贖宥状とは簡単に言えば

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この証明書を買えば、
神は許してくれるよ!

というものです。
そういったカトリックの腐敗に
異を唱えた人物がルターです。

3:宗教改革者・ルター

カトリックが贖宥状の販売に
特に力を入れた地域が
神聖ローマ帝国でした。

当時のドイツは、政治的に不統一だったため
カトリック教会の言うことを
素直に聞く人達も多かったのです。

それをいいことにカトリック教会は
多くの贖宥状を神聖ローマ帝国に
売り付けていたのです。

それに対し立ち上がったのが
ルターです。

ルターはカトリックの教えに対する抗議文を
教会の扉に大量に貼り付けました。

神聖ローマ帝国の皇帝カール5世は、
ルターを「危険人物」と見なし国外追放します。
それだけでなく暗殺も計画していました。

ルターは国外に逃亡し
理解のある人物にかくまわれます。

そして、ルターは隠れながら
新約聖書のドイツ語翻訳に取り組みます。

新約聖書はそれまでラテン語で書かれていたので
庶民は読むことができませんでした。
そのせいで、教会の神父が

 

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これが神の教えだから!
聖書にも書いてあります!
(どうせ一般人は聖書
読めないしな…)

と言って、好きなようにできていたのです。

ルターはその聖書を翻訳することで
誰でも読めるようにドイツ語に訳したのです。

 

そうして、民衆は聖書を読めるようになり
今までのカトリックの横暴さを知り、
反発しだします。
その反発で生まれたのがプロテスタントです。

神父の言葉が絶対であるというのが
カトリック

神父より、聖書を読んで
自分でその内容を「考える」のが
プロテスタントです

こうしたルターの活動のおかけで
民衆は信仰の自由を求めるようになってきました。

ルターを批判したカール5世も
そうした流れに逆えず
信仰の自由を認めざるを得なくなります。

これがルターによる宗教改革です。

4:スイスの宗教改革

ルターの宗教改革の後
スイスでもカルヴァンによる宗教改革が起きました。

カルヴァンはルターと同じように
カトリック教会を批判します。

今まで、「お金を貯める行為」は
「悪」とされてきました。

商人がお金を貯めれば、権力をもちます
それは教会を脅かしかねない

そう考えたカトリック教会によって
「お金を貯めていけない」という考えを
庶民に植え付けていました。

しかし、カルヴァンはその考えを否定し

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お金を貯めることは、
真面目に働いてきた証だから、
神は救済してくれるんだよ!

と説きました。そうした考えは、
あっという間にヨーロッパ中に広まり
各地でカトリック派とカルヴァン派で
対立することになります。

今回のまとめ

ここまでの展開を整理しましょう!


①中世の混乱から落ち着いたヨーロッパは
   世界に目を向けるようになる

②ヴァスコ=ダ=ガマから始まる
   勇敢な航海者によって海が切り開かれる。

③大航海時代の大きな変化は
 ルネサンスと宗教改革。
   これを通して「神」から「人」に
   民衆達の考えが変わってくる

 

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今回はここまでです。
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