どうも、くるみ学長です。
今回は
【ざっくり世界史シリーズ】
大航海時代編です!
今までは、
中国・中東・インド・ヨーロッパ
と局地的な歴史を見てきたのですが
今度はその四つの地域が
互いに影響しあう時代になります。
ついに大航海時代までやってきました。
新大陸発見・ルネサンス・宗教改革
面白い事ばかりですので
ぜひ、最後までお付き合い下さい!
それでは早速参りましょう!
【第1章】
大航海時代のはじまり
1:香辛料とヨーロッパ
当時のヨーロッパは
食文化が多彩になってきており
アジアの香辛料の需要が
高くなっていました。
アジアと交易しようにも
ライバルである中東の
オスマン帝国が邪魔で交易できません。
陸がダメなら海じゃあ!!!
と、ヨーロッパの国々は大西洋に乗り出して
新しい交易ルートを切り開きだします。
これが大航海時代のはじまりでした。
2:世界を変えた航海者
ヴァスコ=ダ=ガマ
まず先陣を切ったのはポルトガルでした。
ヴァスコ=ダ=ガマが
アフリカを南に回り込んでインドに到達し
香辛料を持ち帰ることに成功します。
コロンブス
当時の人々は
地球が球体であることがわかっていたのですが
誰も大西洋を突っ切る覚悟がありませんでした。
そこで現れたのがコロンブスです。
アフリカを回るんじゃなくて
大西洋を西に突っ切れば
インドに到達できる!
と、コロンブスはスペイン女王にプレゼンを行い
船旅に出ました
見事、新大陸を発見したのですが
コロンブスはそこをインドだと
勘違いしてしまいました
コロンブスは亡くなるまで
そこをインドだと勘違いしていたらしいです。
アメリゴ=ヴェスブッチ
コロンブスがインドを見つけたことを聞いて
アメリゴは新大陸に探検にでました。
南の方まで進むと
やたら南が長すぎることに気づきます。
南に長すぎる…
ここインドちゃうやん…
新大陸じゃん!
こうして「新大陸・アメリカ」が
発見されました。
アメリカはアメリゴの名前からとって
名付けられます。
マゼラン
初めて世界一周する者が現れました。
マゼランです。
マゼランはスペイン王からの命を受けて
世界一周の旅にでます。
過酷な船旅の中、陸地を発見し
そこをスペイン王フェリペから名を取って
「フィリピン」と名付けました。
しかし、フィリピンの住人に襲われ
マゼランは亡くなってしまいます。
生き残ったマゼランの部下達は
なんとかスペインに帰ることができ
マゼランとその部下達の合わせ技で
初の世界一周が実現されました。
こうした勇気ある航海者のおかげで
世界中が交易し合うようになり
世界が急激に進化していきます。
【第2章】
宗教改革とルネサンス
大航海時代は歴史的な大変化が2つ起きます。
それはルネサンスと宗教改革でした。
1:ルネサンス
「中世」の時代は学問も絵画もすべて
「神」が中心でした。
ところが、ヨーロッパの混乱が
だんだんと収まり、都市も発展してきて
お金持ちが増えてきます。
そうしたお金持ち達の趣味を反映した
個性的な芸術が
数多く制作されるようになります。
今までは「神」がモチーフでしたが
ギリシャ・ローマ時代のような
「人」を中心に描かれるようになりました。
これをルネサンスといいます
古代のギリシャ・ローマ時代は多神教の時代です。
しかし、一神教であるキリストの時代になると
多神教の芸術は封印されていました。
その多神教の芸術が、再び復活したのです。
人々の意識が、「神」中心から
「人」中心に切り替わっていく
これをルネサンス(文芸復興)といいます。
そして、このルネサンスが
後の「宗教改革」に
繋がっていくのです。
2:宗教改革
ルネサンスと並んで大きな変化が
「宗教改革」です。
皆さんカトリック教会を覚えていますか?
復習しますと
ローマ帝国が東西分裂した際に
キリスト教会も2つの宗派に分裂しました。
そのうちのひとつがカトリックです。
カトリックの特徴は
キリスト教で原則禁止されている
「偶像崇拝」を許していることです。
大航海時代になると、カトリックは腐敗しており
「贖宥状(しょくゆうじょう)」を発行して
お金を稼いでいたのです。
贖宥状とは簡単に言えば
この証明書を買えば、
神は許してくれるよ!
というものです。
そういったカトリックの腐敗に
異を唱えた人物がルターです。
3:宗教改革者・ルター
カトリックが贖宥状の販売に
特に力を入れた地域が
神聖ローマ帝国でした。
当時のドイツは、政治的に不統一だったため
カトリック教会の言うことを
素直に聞く人達も多かったのです。
それをいいことにカトリック教会は
多くの贖宥状を神聖ローマ帝国に
売り付けていたのです。
それに対し立ち上がったのが
ルターです。
ルターはカトリックの教えに対する抗議文を
教会の扉に大量に貼り付けました。
神聖ローマ帝国の皇帝カール5世は、
ルターを「危険人物」と見なし国外追放します。
それだけでなく暗殺も計画していました。
ルターは国外に逃亡し
理解のある人物にかくまわれます。
そして、ルターは隠れながら
新約聖書のドイツ語翻訳に取り組みます。
新約聖書はそれまでラテン語で書かれていたので
庶民は読むことができませんでした。
そのせいで、教会の神父が
これが神の教えだから!
聖書にも書いてあります!
(どうせ一般人は聖書
読めないしな…)
と言って、好きなようにできていたのです。
ルターはその聖書を翻訳することで
誰でも読めるようにドイツ語に訳したのです。
そうして、民衆は聖書を読めるようになり
今までのカトリックの横暴さを知り、
反発しだします。
その反発で生まれたのがプロテスタントです。
神父の言葉が絶対であるというのが
カトリック
神父より、聖書を読んで
自分でその内容を「考える」のが
プロテスタントです
こうしたルターの活動のおかけで
民衆は信仰の自由を求めるようになってきました。
ルターを批判したカール5世も
そうした流れに逆えず
信仰の自由を認めざるを得なくなります。
これがルターによる宗教改革です。
4:スイスの宗教改革
ルターの宗教改革の後
スイスでもカルヴァンによる宗教改革が起きました。
カルヴァンはルターと同じように
カトリック教会を批判します。
今まで、「お金を貯める行為」は
「悪」とされてきました。
商人がお金を貯めれば、権力をもちます
それは教会を脅かしかねない
そう考えたカトリック教会によって
「お金を貯めていけない」という考えを
庶民に植え付けていました。
しかし、カルヴァンはその考えを否定し
お金を貯めることは、
真面目に働いてきた証だから、
神は救済してくれるんだよ!
と説きました。そうした考えは、
あっという間にヨーロッパ中に広まり
各地でカトリック派とカルヴァン派で
対立することになります。
今回のまとめ
ここまでの展開を整理しましょう!
①中世の混乱から落ち着いたヨーロッパは
世界に目を向けるようになる
②ヴァスコ=ダ=ガマから始まる
勇敢な航海者によって海が切り開かれる。
③大航海時代の大きな変化は
ルネサンスと宗教改革。
これを通して「神」から「人」に
民衆達の考えが変わってくる
世界史が苦手な人への
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今回はここまでです。
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