リベラルアーツ学院

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【ざっくり世界史シリーズ】大航海時代編 part2/2

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は
【ざっくり世界史シリーズ】
大航海時代編 part2です!

大航海時代の主導権を握ったのは
海洋に進出したヨーロッパの国々でした。

そんなヨーロッパの国々の動向を
見ていきましょう!

 

前回 大航海時代編 part1/2

liberalartsblog.com

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【第3章】
主権国家の誕生

中世後半の時代に
イギリスとフランスの100年戦争や
神聖ローマ帝国とイタリアの戦争など
多くの戦争が起きたのを
覚えていますでしょうか?

実はその時代は、
「国境」が曖昧でした。

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土地やお金あげるから
うちで戦ってほしい!

と言って、軍人を雇うシステムだったのです
(封建制)

しかしそれだと、国たちは

戦争を起こしても
どのぐらいの諸侯や騎士が
戦場にかけつけてくれるのかわからない

ということになるのです。

そこで、大航海時代になると
「主権国家」という概念が誕生します。

主権国家とは
主権者が国民を
統一的に支配することです。

今までの「曖昧」な国境を「明確」にし
国民を統一的に支配することで
「国をあげて戦争をすること」
ができるようになりました。

この時代の主権者は「王様」です。
そこから「王様の言うことは絶対」
という絶対王政の時代が始まります。

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【第4章】
ヨーロッパの動向

 1:スペイン

大航海時代、特に16世紀に
世界の覇権を握っていたのは
スペインでした。

カルロス1世

カルロス1世はハプスブルク家という
名門の家の出です。

神聖ローマ帝国の皇帝の座にいたハプスブルク家は
巧みな婚姻政策で
なんとスペインの王座まで手に入れます。

カルロス1世はスペイン王に就任し
ドイツの皇帝にも就任するのです。

2つの国の王、まさに
「ダブルキング」
となりました。

ドイツでの呼び名は
「カール5世」

そう、ルターを「危険人物」として
国外追放した
あのカール5世です。

太陽の沈まない帝国

カルロス1世がなくなったあと、
フェリペ2世が皇帝を引き継ぎます。

フェリペ2世は
「フィリピン」の名前の由来になった人物です。

フェリペ2世の時代のスペインは
「無敵艦隊」と呼ばれるほどの、
最強の軍隊を有し、
植民地を拡大していきます。

あまりにも植民地を拡大しすぎて
常に地球上のスペイン領のどこかには
太陽がのぼっているいう

「太陽の沈まぬ帝国」
と呼ばれるほどになります。

2:オランダ

そんなスペインを衰退させたのが
オランダです。
オランダはスペイン領でした。

スペインはカトリック派
オランダはカルヴァン派で対立し

オランダは独立するために
スペインに戦争を仕掛けます。

スペイン有する「無敵艦隊」に対して
貧乏なオランダは
木の桶を被り、木の棒で戦う始末でした。

オランダは「ゴイセン(乞食)」
スペインにあだ名をつけられるほど
舐められていました。

しかし、オランダは20年も粘り強く戦い
ついに独立を果たします。

 

そしてオランダは東インド会社を設立し

17世紀には世界の貿易をリードする立場まで

上り詰めます。

一方、スペインは
オランダに粘られすぎて疲弊し
衰退をはじめます。

3:イギリス

エリザベス1世

スペインの誇る「無敵艦隊」を打ちのめし
衰退に決め手をかけたのが
イギリスでした。

その時のイギリスの王は
エリザベス1世です。

エリザベス1世は複雑な家庭環境から
生涯夫を持つことを拒否していたので
「処女王」とニックネームがつきます。

スペインを倒したイギリスは
ここから世界の覇権を握る道を歩みます。

議会政治

イギリスの特徴は「議会政治」です。

議会政治になるまで、国会と議会の対立や
独裁政治による混乱、
など紆余曲折がありました。

その結果、「議会政治」に落ち着き
王よりも議会の方が優先されるという
当時では珍しい国家でした。

4:フランス

ルイ14世

ルターから始まった宗教改革の波が
フランスにもやってきます。

カトリック派貴族とカルヴァン派貴族で
揉め合いになり、内戦が勃発しました。

その貴族同士が争っている間に
ルイ14世が生まれます。

 

そして、ルイ14世が大人になる頃には
有力な周りの貴族同士が共倒れします。

ルイ14世の周りには
口うるさい貴族がいないという
無敵モード状態になっていました。

 

もはやルイ14世に逆らう者はいない。
そこで自分で有名なセリフを言いました。

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朕は国家なり!!!
(私こそ、
フランスそのものだ!)

調子に乗ったルイ14世は莫大な予算をつぎこみ
有名なヴェルサイユ宮殿を建築します。

結果、フランスは財政難となり
その後に起きるフランス革命の
原因のひとつとなりました。

5:神聖ローマ帝国

 神聖ローマ帝国はどうしていたかというと

ルター派とカトリック派で
30年も戦争していて大混乱でした。

その結果、
神聖ローマ帝国は崩壊します。

そして、プロイセンとオーストリアの
2つの国家に分かれ
ライバルとして対立し合います。

6:ロシア

ピョートル1世

ここでついにロシアの登場です。
ロシアの皇帝・ピョートル1世が

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ロシアが他国に勝つために
西洋化が必要だ!

と唱えました。

そして、なんとピョートル1世自身が
偽名を使ってオランダの船に乗り込み
バイトのようなことをして
西洋の技術を吸収し、ロシアに持ち帰ったのです。

そんな飽くなき向上心のおかけで
ロシアの勢力が拡大していきます。

ピョートル1世は後にその勇姿を称えて
「大帝」
と呼ばれるようになりました。

【最終章】
ヨーロッパの世界進出

最後に大航海時代のヨーロッパは
どのように世界に進出したかを見ていきましょう!

1:ポルトガル

世界にいち早く進出したのは
ポルトガルでした。
対アジア貿易を独占します。

2:スペイン

アメリカ大陸に1番乗りしたのは
スペインでした。

元々アメリカ大陸には
アステカ王国やインカ帝国があったのですが
スペインが滅ぼします。

3:オランダ

オランダは中継ぎ貿易で栄えます。

中継ぎ貿易とは
他の国から輸入したものを、
さらに別の他国に
輸出するという貿易のことです

世界貿易の覇権は
オランダが握っている状況です。

のちのイギリス=オランダ戦争まで
その状況は続きました。

4:恐怖の三角貿易

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当時のヨーロッパは三角貿易という
黒歴史とも言える残虐な貿易を行っています。

三角貿易とは

 

①まずアフリカ大陸の民族に武器を与え
 内戦を起こさせる。
 敗北した民族を奴隷として獲得する。

②獲得した奴隷をアメリカ大陸に送り
 タバコ畑や綿花畑で働かせる。

③生産された農作物をヨーロッパに運び
 売り捌く。


また奴隷は「黒い積荷」とも呼ばれていました。

奴隷は焼印を押され
船にすし詰めにされます。

ほとんど身動きのとれない状況で
ひと月から半年もの航海で
アメリカに連れていかれるのです。

船内で病におかされ亡くなる奴隷も多く
死ねば海に投げ捨てられました。
アメリカに無事到着したところで
悲惨な酷使が待っています。

今まで見てきたような
光り輝く国王たちの繁栄の陰で

「三角貿易」のような残虐なことも
行っていたことを
人類は忘れてはいけません。

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おわりに

いかがでしたでしょうか?
「大航海時代」面白いと思いませんか?

「太陽王」とか「処女王」など
漫画みたいなあだ名が多くて
わくわくしましたね。

「王」の権力が絶大になった大航海時代
しかし、ここから宗教改革の火種が
徐々に世界中を巻き込む
「革命時代」にはいります。

なので次回は「革命時代編」です!

 

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今回はここまでです。
続きが気になる方はぜひ

 


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それではまた!