リベラルアーツ学院

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【ざっくり世界史シリーズ】古代ヨーロッパ編

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どうも、くるみ学長です!

今回から「ざっくり世界史シリーズ」を始めたいと思います!

 

「世界史をざっくりで良いからとにかく大まかな流れを理解したい。」

と、そんな人に向けた記事となっています。

 

世界史って登場人物が多かったり、いちいち国が変わっていくのでわかりづらいと思うんですよ。

ですので、私なりに「ストーリー形式の世界史」を作ってみました。

興味がある方はぜひ最後まで付き合ってくれると幸いです!

 

今回は「古代のヨーロッパ」です。

それでは早速いきましょう!

 

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覚えておきたいたった5人の登場人物

  • アレクサンドロス
  • ハンニバル
  • カエサル
  • オクタウィアヌス
  • テオドシウス

 

第1章 アテネとスパルタ

古代のギリシャはポリスという都市国家が数多く存在していました。その中でも発展していたポリスが2つありました。アテネとスパルタです。

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アテネの特徴は直接民主制であったことです。

直接民主制とは、法案を通すときに国民が直接投票して決めることです。今の民主主義がこの時代からあるのは驚きですね。

 

一方、スパルタは「スパルタ教育」で有名ですね。

強力な軍国主義で、脳まで筋肉な集団でした。驚くべきはスパルタ市民はたった5000人なのに対し、7万人の奴隷や周辺民を服属させていたことです。

当時は頭が悪くても、筋肉があればやっていけた時代なのでしょう。

 

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しかし、その2つの都市を脅かす存在が現れました。アケメネス朝ペルシャという国です。

ペルシャを倒すためにアテネとスパルタで協力して戦います。(ペルシャ戦争)

そして、なんとか強敵のペルシャを追い出すのに成功しました。

 

ですが、今度はアテネとスパルタ同士でも争うようになってしまいました。

そして、そんなゴタゴタが続いて、ポリス社会は崩壊していきます。

第2章 アレクサンドロスの東方遠征

そんなゴタゴタがある中、マケドニアという国が力をつけていきます。

そして、アレクサンドロスが王になったとき全盛期を迎えます。

アレクサンドロスは戦において天才的な才能を発揮し、どんどん東へ領土を広げていきました。

そして、あの強敵のペルシャまでも倒し、インドにまで到達しました。

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インドまで辿り着くと、周りの部下が疲れてしまい、引き返すことになりました。

ですが、そこでアレクサンドロスは病気になってしまいます。

 

アレクサンドロスは死に際に、

「最強のやつが後を継げ」

と、かっこいい言葉を残し去っていきました。

しかし、「俺が最強だから、俺が継ぐ!」という人が何人もでてしまい、権力争いで帝国は分裂してしまいました。

 

第3章 共和制ローマの時代

一方、場所を移してローマが主役となっていきます。

 

ローマは共和制と帝政の2つの時代に区分できます。

共和制の時代は、平民と貴族をなんとか平等にしようとしていました。しかし、それがうまくいかないまま、ポエニ戦争というものが始まります。

 

ポエニ戦争は共和制ローマとカルタゴという国の地中海の覇権を巡る戦いでした。

カルタゴという国はイタリア半島のローマにとっては、「地中海の向かい」にあり、お互いに「いつか倒さねばならないライバル」だったのです。

 

3回の大きな衝突があったのですが、その中でもベストバウトとして語り継がれるのが、

2回目の戦い、カルタゴの将軍ハンニバルvsローマの将軍スケピオの衝突です。

 

ハンニバルは、強敵であるローマに奇策を用いました。イベリア方面からアンプス山脈を象にのって越え、北側からローマを攻めたのです。

ローマもまさかこんな遠回りしてくると思っていなかったので、混乱し、滅亡の危機に陥りました。

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しかし、ローマにもスキピオという名将が登場します。防戦一方になっていたローマからあえて出撃し、スペインやカルタゴの本土を攻撃しました。

本国の危機にハンニバルはローマの攻撃を中断して帰国し、おびき出されたハンニバルはスキピオに敗れ、第2回もローマが勝利します。

 

こうして、ポエニ戦争で勝利したローマですが、良いことばかりではありません。

長い間、戦争に駆り出されていた農民が自分の農地に戻ると、農地が荒れ果てていて使い物になりませんでした。

 

それに加え、多くの奴隷をお金持ちの農家が雇うことでより安い作物を生産し、たくさんの収益を得ていました。普通の農民達は勝ち目がなくどんどん失業していきます。

 

失業した人々はだんだんと国に対して「反乱ムード」になっていきます。

内乱を抑えようとローマの政治家は「パンとサーカス」をあたえました。すなわち食事と闘技場での剣闘などの娯楽を与えて彼らの不満を必死にそらそうとしたのですが、「反乱ムード」は解けることなくローマは停滞気味になってしまいました。

 

第4章 カエサルとオクタウィアヌス

ローマの市民はこの停滞気味のムードを変える、強いリーダーシップをもった政治家を求めます。そこで現れるのはカエサルです。

当時は、3人の代表が政治を運営する「三頭政治」が始まりました。カエサルはその3人の中の1人に選ばれます。

 

『三頭政治』

みんなで話し合おうの「共和制」から、代表を少人数選んで、その人たちに政治を任せる「寡頭制」(当時では「三頭政治」)の時代になりました。

 

カエサルは人気が高く、戦争も強かったので、周りのライバルを蹴落とし絶対権力者となります。

自分のことを「終身独裁官」とし、独裁国家になりかけたところで、ブルートゥスという人物に裏切られ、暗殺されてしまいました。

 

そしてローマはまた混乱してしまい、2回目の三頭政治を行います。

そこにはカエサルの養子であるオクタウィアヌスがいました。

やがてオクタウィアヌスと他2人で権力争いになるのですが、オクタウィアヌスが「皇帝」の座に就任しました。

 

父カエサルは「独裁」を名乗って暗殺されました。それを見ていた養子オクタウィアヌスはあくまで「第一の市民」であると名乗り、敵をつくらないようにうまく政治を行います。

第5章 ローマ帝国のはじまりと衰退

初代皇帝オクタウィアヌスから「ローマ帝国」の時代になります。

そこから5人の優れた皇帝(五賢帝)に統治されローマは200年間の黄金期を築きます。

 

そんな平和なローマの時代もやがて勢いが衰えます。

五賢帝の時代が終わった後、ローマは財政難となりました。そこで当時の皇帝、カラカラ帝は経済を立て直そうとしましたがうまくいきませんでした。

 

ローマは混乱してしまい、皇帝も暗殺されたり戦死したりと、33年間で14人も皇帝が代わるという荒れた時代になってしまいました。

 

第6章 キリスト教による統治の始まり

そんな混乱の時期に、キリスト教がヨーロッパ中に流行っていました。

当時の皇帝であるコンスタンティヌス帝はキリスト教を利用して混乱を抑えようとします。ミラノ勅令という命令を出し、キリスト教を公認しました。

当時のローマは多神教です。それを一神教に方向転換するというのは凄いことです。

 

キリスト教を保護したことで、ローマ国内の混乱を一時的に抑えることに成功します。

 

第7章 ローマ帝国の崩壊

しかし、ローマ帝国はついに崩壊してしまいました。

とどめをさしたのは、「ゲルマン民族の大移動」です。

 

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異民族であるゲルマン人がどんどんとヨーロッパの北側からローマに侵入してしまい、めちゃくちゃになってしまいました。

 

ローマ帝国の最後の皇帝となるテオドシウス帝は、

もはやローマを統治するのは難しいと思い、ローマを東西に分割し、それぞれ息子に統治させました。

 

 それに加え、当時の偉い人達までもキリスト教を信仰する人がほとんどになっていたので、テオドシウス帝はキリスト教を国教化することを宣言します。

 

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分裂したローマは1つに戻ることなく「ローマ帝国」の時代は終わりを告げ、中世へと向かいます。

おわりに

古代のヨーロッパはいかがでしたでしょうか?

ヨーロッパは面積の割に人口が多く、山も多いので、たくさんの都市国家が存在していました。そして、都市国家同士で交流したり、戦争をしたりして多様な文化が生まれます。

続いてローマの時代になり、五賢帝という黄金期を迎えましたが、栄枯盛衰の如く崩壊の道を辿ります。

キリスト教がヨーロッパ中に広まり、ついには皇帝がキリストを国教化して民をまとめるというのも面白いですね。

 

文化の「多様さ」からキリスト教での「統一」へ向かうという世界史の醍醐味である「ダイナミックさ」を今回で知っていただければ幸いです。

 

次回

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