リベラルアーツ学院

「教養」になることを発信していくブログです。

知っておきたい「地政学」~中国編~

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は
中国を地政学の視点から
見ていきます!
それでは早速参りましょう!

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1:中国の『強み』

中国は地政学的にかなり有利です。

人口

中国の人口は14億人。
黄河と長江という2つの大河があることで
古代から豊かな農作物が採れました。
そのおかげで昔から中国の人口が
多かったのです。

今ではなんと
世界人口の5分の1が中国人なのです。

政体

現在の中国の9割が「漢民族」なので
民族紛争のリスクが低いのも強みです。

人権侵害という問題は置いといて
チベットやウイグルを
対ロシアへの緩衝地帯とするために

情報統制や軍事力で制圧できるのも
一党独裁だからできることです。

経済力

昔から中国は人口過剰気味だったために
海外移民が多かったです。

そのため、中国系コミュニティが
世界の各地に存在しているのは
経済力という点で強みといえます。

また、中国は世界第3位の面積を有していて
石油・鉄・レアメタルなどの
天然資源が豊富なのも強みです。

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2:
地政学から見る中国

古代〜中世

中国は昔から北方から来る
異民族(ランドパワー)に困らされていました。

「明」の時代になると北方異民族に賄賂を渡し
自国を攻めないようにしていました。

しかし今度は
南の日本(シーパワー)に
中国は攻められることになります。

日本を統一した豊臣秀吉が
「明」へ攻め込んできたのです。

ランドパワーとシーパワーを
両方相手にすることができず
「明」は衰退し滅びました。

近代

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『マンガでわかる地政学(池田書店)』より引用

「明」の次の王朝「清」は19世期後半になると
日本や欧米の列強によって切り刻まれ滅びます。

日本と中国は
同時期に列強にさらされたのですが

日本は「明治維新」
中国は「植民地」
という結果になりました。

なぜ中国だけ「植民地」となったのか?
それは
「中国が世界の中心であるというプライド」
=「中華思想」
が原因です。

他国から学ぶことをせずに放置した結果
中国は「植民地」となりました。

近現代

第二次世界大戦で列強同士が争い
共倒れしてくれたおかげで
中国から列強が撤退します。

そして、中国の共産党が
中華人民共和国を建国します。

ソ連とアメリカの冷戦が
お互いの弱体化によって
終結したとき
中国はこう思いました。

 

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もう
北のランドパワーも
南のシーパワーも
弱体化している。

中国はこれから
シーパワーとして

支配を拡大していく!

中国は現在
元々のランドパワーから
シーパワーに切り替え
「一帯一路計画」を目標に
南シナ海や南沙諸島、尖閣諸島を
武力によって支配しようとしています。

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『マンガでわかる地政学(池田書店)』より引用

まとめ

①中国は人口・政体・経済力において
    地政学的に有利な場所に位置している

②シーパワーとランドパワー
   どちらも対峙することになり
   中国はぼろぼろになる

③列強同士の共倒れで中国復活。
 現在は、南北の勢力が弱まったことで
 シーパワーに力を入れる中国は
 尖閣や南沙諸島を支配しようと
 動いている。

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さいごに

いかがでしたでしょうか?
現在の中国による
尖閣諸島や南沙諸島への圧力は

地政学から見てみると
また新しい発見があるのではないでしょうか?

次回は「フランス」を見ていきましょう!
それではまた!

「地政学」を知る
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知っておきたい「地政学」~イギリス編~

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は
イギリスを地政学の視点から
見ていきます!
それでは早速参りましょう!

1:イギリスの特徴

皆さんご存知のとおり
イギリスは海に囲まれた「島国」
です。

「島国」であるために
敵から攻撃される心配が少なく
本土防衛に多くの軍隊を割く必要がありません。


その代わりに軍隊を
植民地拡大に運用することができました。

そのおかげもあり、18〜19世紀のイギリスは
世界の4分の1を占める植民地を開拓し
世界の覇権を握ることができたのです。

  • 世界の公用語は英語
  • 世界の標準時刻は
    イギリスのグリニッジ天文台が基準
  • 世界標準の地図はイギリスが中心

これらを見れば
どれほどイギリスが覇権を握っていたか
よくわかりますね。

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2:イギリスの戦略

イギリスの地政学的戦略を知る前に
ある学者を知らなければなりません。
その方とは
ハルフォード・マッキンダー
です。

2−1:
ヨーロッパは半島である

マッキンダーは
ユーラシア大陸とアフリカ大陸を
「世界島」と名付け
ひとつの大きな島として捉えました。

そして、ユーラシア大陸から
少し突き出ているヨーロッパは
「半島」として捉えます。

地政学ならではのダイナミックな
捉え方ですね。

「半島」のメリットとしては
海洋へ進出しやすいことにあります。

逆にデメリットは
周りが海に囲まれているので
半島の付け根を支配されると
逃げ場がないことにあります。

もしも「半島」であるヨーロッパの国々を
支配、又は統一された場合

次に攻めるのは当然、島国である
イギリスです。

そこでイギリスは
「オフショアバランシング」という
戦略を採用します。

2−2:
オフショアバランシング

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『マンガでわかる地政学(池田書店)』より引用

ヨーロッパの「付け根」である国
バルト3国、ベラルーシ、ウクライナ

これらの国が大国に統一されると
ヨーロッパが支配され
イギリスの存亡の危機になります。

そこでイギリスは
ドイツとソ連の間に
緩衝地帯(いわば子分)を設けます。

そして、ヨーロッパ内が統一されないよう
フランスやドイツなどが
仲良くなりすぎないように
上手く外交をします。

こういったイギリスが
ヨーロッパ全土の動向を伺い
上手く外交することで
イギリスに脅威が及ばないようにする戦略を
「オフショアバランシング」
といいます。

2−3:
ハートランド理論

イギリスの「オフショアバランシング」
にしてやられたのがロシア(ソ連)です。

マッキンダーはユーラシア大陸を
「大きな島」として捉え、その中心部を
「ハートランド」と名付けます。

 

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有史以来
ヨーロッパの危機は

東欧を支配した
ランドパワーによって

もたらされている

と、分析し
ハートランドを支配している
ロシアを警戒すべきとしました。
これを「ハートランド理論」
といいます。

イギリスからロシアを攻めることは
できません。

なぜならランドパワーであるロシアは
陸軍に力を入れているからです。

シーパワーであるイギリスは
「オフショアバランシング」を使って
上手く外交することで
ロシアを封じ込める必要がありました。

ロシアは寒すぎて港が凍ってしまうので
凍らない港(不凍港)を求めて
ヨーロッパの地中海に攻め込みます。

しかし、事前にイギリスの外交により
地中海進出は阻まれました。

2−4:
ロシア封じ込め戦略

ロシアはイギリスによりヨーロッパの港を諦め
アジアの方に港を求めて進出します。(南下政策

イギリスはインドや中国にも
植民地を開拓していたので
もし、植民地をロシアに取られると
覇権国であるイギリスの力が弱まってしまいます。

そこでイギリスは日本と手を組み(日英同盟
ソ連を向かい撃ちます(日露戦争)。

日本が大国ソ連に戦争で勝てたのは
イギリスのこういった思惑が
あったからなのですね。

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さいごに

いかがでしたでしょうか?
元覇権国であるイギリスがどのように
のし上がってきたのかが
地政学から見るとよくわかりますね。

シーパワーである
イギリス、日本、アメリカは

ランドパワーである
中国、ロシアに対して
どのような外交を行なっていくのか?

これからのニュースを
地政学の視点から見ると
面白いかもしれません。

次回は「中国」を
地政学の視点から見ていきたいと思います!
それではまた!

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知っておきたい「地政学」~アメリカ編~

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は
アメリカを地政学の視点から
見ていきましょう!

前回、地政学の基礎となる
情報をお届けしました。

liberalartsblog.com
今回はアメリカを
地政学の視点から見ていきます。
早速参りましょう!

 

1:アメリカの特徴

 アメリカは地政学だと
「巨大な島」
と捉えることができます。

南北のアメリカ大陸には
カナダやキューバ、ブラジルなどの
国もありますが

どこの国もアメリカの軍事力に
歯が立ちません。

アメリカを脅かす国がないので
南北アメリカ大陸は事実上
「アメリカの島」=「巨大な島」
と地政学では考えます。

この「巨大な島」は
欧州から5000Kmも離れているので
攻められる心配もありません。

第二次世界大戦でもアメリカ本土は
無傷だったのはこれが理由ですね。

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2:アメリカの戦略

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『マンガでわかる地政学(池田書店)』より引用

 数年前までアメリカは
「世界の警察」
と呼ばれるほどの覇権を握っていました。

アメリカをそんな大国に押し上げたのは
2人の思想家の戦略のおかげと言っても
過言ではありません。

2−1:シーパワー論

海軍大学校で戦史の教官であった
アルフレッド・マハン
1890年に論文を提出しました。
その内容は

f:id:kazukazuda08:20200715170249j:plain     マハン

歴史上、海を制してきた国が
世界の覇権を握ってきた。
だから、
アメリカも海軍を増強し
海洋に進出すべきだ!

というものです。
「海上権力=シーパワーを
制した国が世界の覇権を握る」
という考えを
「シーパワー論」
と呼びます。

そこからアメリカは
・「パナマ運河」を建設
・ハワイやフィリピンに米軍基地建設
などを行い
強力な海洋国家に成長します。

そして第2次世界大戦が行われ
日本と戦争することになります。

2−2:リムランド論

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『マンガでわかる地政学(池田書店)』より引用

第二次大戦後、世界情勢が
どうなるかを予測した人物がいます。
それはスパイクマンです。

スパイクマンはイエール大学で
国際関係論の教鞭をとっていました。

そんなスパイクマンが提唱した
「リムランド論」
というものが
アメリカの世界戦略理論の基礎として
使用されます。

「リムランド論」とは
リムランド(ユーラシア大陸の「縁」)
を制するものが世界の運命を制する)
という考えです。

f:id:kazukazuda08:20200715170249j:plainスパイク
マン

第二次大戦後は
ハートランド
(ユーラシアの内陸国)
が必ずリムランドを
侵略してくる。

必ずこのリムランドの
争奪戦になるだろう。

とスパイクマンは予言します。
この予言通り、ソ連は大戦後に
リムランドへ進出してきました。

それだけでなく
ソ連や中国の台頭を封じ込めるために

f:id:kazukazuda08:20200715170249j:plainスパイク
マン

イギリスや日本などの
海洋国家同士で
協力し合う
ことが必要である。

と提言します。
リムランドにアメリカがアクセスしやすいように
するための戦略です。

沖縄に米軍基地があるのも
この思想が根拠となっています。

3:アメリカの課題

現在アメリカを悩ませている問題は
「移民問題」です。

特にメキシコからの不法移民が
多いのです。
メキシコとアメリカの国境線は
3000Kmもあり監視しきれません。

それに加えアメリカは
「出生地主義」です
アメリカで子どもが生まれれば
その子どもは「アメリカ人」になれます。

2050年には、
アメリカの白人人口が50%を割り込み
ヒスパニック
(メキシコなどの中南米からの移民)

が30%以上に増えます。

それだけでなく、中国系や黒人を合わせると
半数以上になると予想されています。

「白人国家はいづれ終焉する」
それを危惧した白人達によって
トランプを大統領にまで押し上げたのです。

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さいごに

いかがでしたでしょうか?
地政学を学ぶとアメリカの動きが
また違った視点で見ることができますね。

次回はイギリスを地政学の視点から
見ていきましょう!
続きが気になる方はぜひ

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知っておきたい「地政学」〜基礎編〜

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は「地政学」
講義です!

皆さんは「地政学」という言葉を
聞いたことありますか?
あまり馴染み無いかと思います。

ですがここ何年か
「地政学」に関する本が多く出版され
本屋でもよく見るようになってきているんですよ。

そんな密かにブームが起きてる
「地政学」
それは一体どんな学問なのか?
解説していきましょう!

地政学とは?

まず「地政学」とはどんな学問なのか?
それは一言で表すと、
「地形によって国と国の関係が
どんなふうに変化するのかを考える学問」
と言えます。

 

【例1】ホルムズ海峡

f:id:kazukazuda08:20200716170724p:plainペルシャ湾岸国から
アジアへ輸出する原油の2割が、
ホルムズ海峡を通っています。

幅は最も狭い所で約33km
地球規模で考えるとめっちゃ狭い所です。

ここをもし他国が
侵略して封鎖したらどうなるでしょう?

原油がうまくアジアに運べなくなり
原油価格が高騰してしまいます。

実例もあります。
イラン・イラク戦争で
イラクがマラッカ海峡を封鎖したことで
原油価格が高騰しました。

 

【例2】ロシアの行動原理

もうひとつ、ロシアを例に挙げましょう。
ロシアの特徴は
「寒すぎるし、広すぎる」
です。

寒すぎて、港も凍ってしまう。
凍らない港が欲しいから
地中海に攻めてくる

広すぎて、守りきれないから
周りの国を子分にして
敵国からの侵略の防壁を築きたい。

これがロシア外交の行動原理です。


2つの例を挙げました。
こういった国の行動原理や、
どうして紛争がおきているかなどを
地形によって理解するのが
「地政学」といえます。


国の行動原理には
宗教や経済などがありますが
そういったものは常に変化します。

対して、地形は何万年経たないと
変化しませんよね?

つまり、「地政学」を学ぶことは
より現実的な基準で
世界を把握することができるのです。


興味が湧きましたでしょうか?
それでは「地政学」の内容に
踏み込んで参りましょう!

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地政学の3つの原則

 地政学を学ぶ上で、
「これだけは覚えて欲しい!」
という原則を3つ厳選しました。
それは
1:隣国同士は対立する
2:敵の敵は味方
3:シーパワーとランドパワー

です。それぞれ解説しましょう。

1:隣国同士は対立する

国と国の境目は衝突が起きやすいので
隣り合った国は仲が悪いことが多いです。
理由は単純で領土が多い方が得だからですね。

逆に遠方の国とはあまり争わないです。
例えば私たち日本人は
インド・パレスチナ問題とか、シリア内戦に
あんまり興味ないと思います。

ですが近くの韓国・北朝鮮・中国に対しては
すごく関心が高いですよね。

やはり、近い存在同士の方が対立しやすいのです。

2:敵の敵は味方

例えばロシアと中国。
ロシアと中国は長い国境に接しているので
「隣国同士は対立する」が当てはまります。

中国にとっての敵は
インド、ベトナムもありますが
ロシアから見れば、国境も接してないし
仲良くなれば中国を挟み撃ちできます。
この「挟み撃ち」が軍事的に大事になります。

例えば、ドッチボールをやると大抵
挟み撃ちしてボールをなげあいますよね。
当てられる方も逃げるのが大変です

この「挟み撃ち」をするための原理として
「敵の敵は味方」ということです。

全てに当てはまるわけではありませんが、
だいたい当てはまるという感じで
捉えてもらえれば大丈夫です。

3:シーパワーと
ランドパワー

何よりもおぼえて欲しいのが
シーパワーとランドパワーです。

世界の国々はこの2種類に
大別できます。

これを抑えておくだけでも
世界を見る目が変わりますので
解説します。

シーパワーとは

海上交通路を自由に支配できる国
例えばイギリスや日本、アメリカのような
海洋国家を指します。

島国だと、海外から簡単に攻められない為
海軍に軍事費を回せるのが利点です。

海軍に軍事費がまわし
海外に植民地を開拓することで
規模を拡大していけます。

ランドパワーとは

ロシアや中国のような海への出口が
少ない内陸国家を指します。

海への出口が少なく
隣国から攻められやすいので
陸軍に力をいれるのが特徴です。

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さいごに

地政学の特徴と原則を紹介させて頂きました。
原則を知るだけで
現在の国際ニュースが
変わった視点で見れることだとおもいます!

今回はここまでです。
当ブログではこれから
いろんな国を地政学の視点から見ていきます!

まずはアメリカを地政学の視点から見ていきます。
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アメリカの黒人アスリートは、なぜ身体能力が高いのか?

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は
「アメリカの黒人アスリート
はなぜ身体能力が高いのか」
についての講義です!

どのスポーツでも
アメリカの黒人アスリートはめちゃくちゃ強く
伝説に残る人も多いですよね。

ウサイン=ボルト(陸上)
カール=ルイス(陸上)
ビル=ラッセル(バスケ)
モハメド=アリ(ボクシング)
…etc

ではなぜ、そんなにも
アメリカの黒人アスリートは
身体能力が高いのでしょうか?

皆さんはこう思うかもしれません。

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黒人だから身体能力が
高いんでしょ?

しかし実は
「新大陸の黒人だから身体能力が高い」
のです。

歴史を見ればその理由が明らかになります。
それでは早速参りましょう!

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結論:
三角貿易と黒人選別

結論から先に言えば
「ヨーロッパによる三角貿易と黒人差別」
が現在の身体能力の高い黒人を作り出しました。
これだけではわからないと思うので

ここからは
3つのステップに分けて詳しく見ていきましょう!

ステップ1:三角貿易

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時代は大航海時代まで遡ります。
当時のヨーロッパは三角貿易という
人間の黒歴史ともいえる貿易
行っていました。

まず白人がアフリカ沿岸部の黒人に
武器を送ります。

武器を手にした黒人は
内陸部の黒人に戦争を仕掛けます。

戦争に勝った黒人は
敗北した黒人を奴隷として白人に渡します。

これが理由で現在でも
アフリカ大陸は沿岸部と内陸部で仲が悪く
内戦が絶えません。

ステップ2:
過酷な黒人選別

白人は渡された部族を
奴隷としてアメリカ大陸に輸出します。

しかし、奴隷全員を輸出しませんでした。
アフリカからアメリカ大陸までの船旅は
過酷なものなので
しっかり生き残れる者だけを選別します。

老人や病弱な者は排除し
若くてタフな黒人だけを
アメリカ大陸に送り出します。

黒人は船にスシ詰め並ばされ
寝返りすらうてません。
船酔いで吐いたりしても
糞便を撒き散らしてもそのままです。

そんな衛生状態だと
病気になる者が現れます。
狭い環境なので
船の中に病気は蔓延していきます。

 

白人達は感染するのを恐れて
病気になった者や病気になった疑いのある者を
船から黒人を投げ捨てます。

そうして、病気にもならない
タフな奴隷だけがアメリカ大陸に到着し
農園や鉱山に売られます。

そこで生産された砂糖やコーヒーを
ヨーロッパに輸出していました。

アメリカ大陸にいる一部の奴隷主は

タフな男女を強制的に交配させて
強い遺伝子を育ていました。

ステップ3:
過酷な労働環境

南北アメリカ大陸の間に
西インド諸島という島があります。

コロンブスが新大陸に到達した際に
そこをインドだと勘違いしていました。

その名残で西インド諸島
という名前になっています。

西インド諸島では
サトウキビの生産が盛んだったので
黒人奴隷も多く使われました。

圧搾機で片腕を挟まれた黒人は
白人に躊躇もなく片腕をきり落とされます。

その中でもジャマイカは
「ブルーマウンテン」という
高級コーヒー豆の産地です。

コーヒー豆は高い標高、急斜面で
栽培されることが多いため
黒人奴隷も多く使われました。

しかし、めちゃくちゃ過酷なため
黒人奴隷の中でも、
選別された強靭な黒人奴隷を
使用していたのです。

その為、ジャマイカからは
有名なアスリートを輩出しています。
ベン=ジョンソン
ウサイン=ボルトもジャマイカ出身です。

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まとめ

アメリカの黒人アスリートは
なぜ身体能力が高いのか?

ここでまとめておきましょう!

①三角貿易による過酷な船旅で
   タフな黒人だけ生き残る


②アメリカの奴隷主はより強い黒人を求めて
   タフな男女を強制的に交配させて
   強い遺伝子をつくる


③黒人は過酷な労働環境により
   身体能力が高い遺伝子が
   後世に伝わっていく

いかがでしたでしょうか?
光り輝くアメリカ黒人アスリートの
栄光の影にはヨーロッパによる
残酷な歴史を辿った結果なのです。

参考文献

ゆげ塾の構造がわかる世界史
【増補改訂版】

↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 

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【ざっくり世界史シリーズ】大航海時代編 part2/2

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は
【ざっくり世界史シリーズ】
大航海時代編 part2です!

大航海時代の主導権を握ったのは
海洋に進出したヨーロッパの国々でした。

そんなヨーロッパの国々の動向を
見ていきましょう!

 

前回 大航海時代編 part1/2

liberalartsblog.com

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【第3章】
主権国家の誕生

中世後半の時代に
イギリスとフランスの100年戦争や
神聖ローマ帝国とイタリアの戦争など
多くの戦争が起きたのを
覚えていますでしょうか?

実はその時代は、
「国境」が曖昧でした。

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土地やお金あげるから
うちで戦ってほしい!

と言って、軍人を雇うシステムだったのです
(封建制)

しかしそれだと、国たちは

戦争を起こしても
どのぐらいの諸侯や騎士が
戦場にかけつけてくれるのかわからない

ということになるのです。

そこで、大航海時代になると
「主権国家」という概念が誕生します。

主権国家とは
主権者が国民を
統一的に支配することです。

今までの「曖昧」な国境を「明確」にし
国民を統一的に支配することで
「国をあげて戦争をすること」
ができるようになりました。

この時代の主権者は「王様」です。
そこから「王様の言うことは絶対」
という絶対王政の時代が始まります。

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【第4章】
ヨーロッパの動向

 1:スペイン

大航海時代、特に16世紀に
世界の覇権を握っていたのは
スペインでした。

カルロス1世

カルロス1世はハプスブルク家という
名門の家の出です。

神聖ローマ帝国の皇帝の座にいたハプスブルク家は
巧みな婚姻政策で
なんとスペインの王座まで手に入れます。

カルロス1世はスペイン王に就任し
ドイツの皇帝にも就任するのです。

2つの国の王、まさに
「ダブルキング」
となりました。

ドイツでの呼び名は
「カール5世」

そう、ルターを「危険人物」として
国外追放した
あのカール5世です。

太陽の沈まない帝国

カルロス1世がなくなったあと、
フェリペ2世が皇帝を引き継ぎます。

フェリペ2世は
「フィリピン」の名前の由来になった人物です。

フェリペ2世の時代のスペインは
「無敵艦隊」と呼ばれるほどの、
最強の軍隊を有し、
植民地を拡大していきます。

あまりにも植民地を拡大しすぎて
常に地球上のスペイン領のどこかには
太陽がのぼっているいう

「太陽の沈まぬ帝国」
と呼ばれるほどになります。

2:オランダ

そんなスペインを衰退させたのが
オランダです。
オランダはスペイン領でした。

スペインはカトリック派
オランダはカルヴァン派で対立し

オランダは独立するために
スペインに戦争を仕掛けます。

スペイン有する「無敵艦隊」に対して
貧乏なオランダは
木の桶を被り、木の棒で戦う始末でした。

オランダは「ゴイセン(乞食)」
スペインにあだ名をつけられるほど
舐められていました。

しかし、オランダは20年も粘り強く戦い
ついに独立を果たします。

 

そしてオランダは東インド会社を設立し

17世紀には世界の貿易をリードする立場まで

上り詰めます。

一方、スペインは
オランダに粘られすぎて疲弊し
衰退をはじめます。

3:イギリス

エリザベス1世

スペインの誇る「無敵艦隊」を打ちのめし
衰退に決め手をかけたのが
イギリスでした。

その時のイギリスの王は
エリザベス1世です。

エリザベス1世は複雑な家庭環境から
生涯夫を持つことを拒否していたので
「処女王」とニックネームがつきます。

スペインを倒したイギリスは
ここから世界の覇権を握る道を歩みます。

議会政治

イギリスの特徴は「議会政治」です。

議会政治になるまで、国会と議会の対立や
独裁政治による混乱、
など紆余曲折がありました。

その結果、「議会政治」に落ち着き
王よりも議会の方が優先されるという
当時では珍しい国家でした。

4:フランス

ルイ14世

ルターから始まった宗教改革の波が
フランスにもやってきます。

カトリック派貴族とカルヴァン派貴族で
揉め合いになり、内戦が勃発しました。

その貴族同士が争っている間に
ルイ14世が生まれます。

 

そして、ルイ14世が大人になる頃には
有力な周りの貴族同士が共倒れします。

ルイ14世の周りには
口うるさい貴族がいないという
無敵モード状態になっていました。

 

もはやルイ14世に逆らう者はいない。
そこで自分で有名なセリフを言いました。

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朕は国家なり!!!
(私こそ、
フランスそのものだ!)

調子に乗ったルイ14世は莫大な予算をつぎこみ
有名なヴェルサイユ宮殿を建築します。

結果、フランスは財政難となり
その後に起きるフランス革命の
原因のひとつとなりました。

5:神聖ローマ帝国

 神聖ローマ帝国はどうしていたかというと

ルター派とカトリック派で
30年も戦争していて大混乱でした。

その結果、
神聖ローマ帝国は崩壊します。

そして、プロイセンとオーストリアの
2つの国家に分かれ
ライバルとして対立し合います。

6:ロシア

ピョートル1世

ここでついにロシアの登場です。
ロシアの皇帝・ピョートル1世が

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ロシアが他国に勝つために
西洋化が必要だ!

と唱えました。

そして、なんとピョートル1世自身が
偽名を使ってオランダの船に乗り込み
バイトのようなことをして
西洋の技術を吸収し、ロシアに持ち帰ったのです。

そんな飽くなき向上心のおかけで
ロシアの勢力が拡大していきます。

ピョートル1世は後にその勇姿を称えて
「大帝」
と呼ばれるようになりました。

【最終章】
ヨーロッパの世界進出

最後に大航海時代のヨーロッパは
どのように世界に進出したかを見ていきましょう!

1:ポルトガル

世界にいち早く進出したのは
ポルトガルでした。
対アジア貿易を独占します。

2:スペイン

アメリカ大陸に1番乗りしたのは
スペインでした。

元々アメリカ大陸には
アステカ王国やインカ帝国があったのですが
スペインが滅ぼします。

3:オランダ

オランダは中継ぎ貿易で栄えます。

中継ぎ貿易とは
他の国から輸入したものを、
さらに別の他国に
輸出するという貿易のことです

世界貿易の覇権は
オランダが握っている状況です。

のちのイギリス=オランダ戦争まで
その状況は続きました。

4:恐怖の三角貿易

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当時のヨーロッパは三角貿易という
黒歴史とも言える残虐な貿易を行っています。

三角貿易とは

 

①まずアフリカ大陸の民族に武器を与え
 内戦を起こさせる。
 敗北した民族を奴隷として獲得する。

②獲得した奴隷をアメリカ大陸に送り
 タバコ畑や綿花畑で働かせる。

③生産された農作物をヨーロッパに運び
 売り捌く。


また奴隷は「黒い積荷」とも呼ばれていました。

奴隷は焼印を押され
船にすし詰めにされます。

ほとんど身動きのとれない状況で
ひと月から半年もの航海で
アメリカに連れていかれるのです。

船内で病におかされ亡くなる奴隷も多く
死ねば海に投げ捨てられました。
アメリカに無事到着したところで
悲惨な酷使が待っています。

今まで見てきたような
光り輝く国王たちの繁栄の陰で

「三角貿易」のような残虐なことも
行っていたことを
人類は忘れてはいけません。

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おわりに

いかがでしたでしょうか?
「大航海時代」面白いと思いませんか?

「太陽王」とか「処女王」など
漫画みたいなあだ名が多くて
わくわくしましたね。

「王」の権力が絶大になった大航海時代
しかし、ここから宗教改革の火種が
徐々に世界中を巻き込む
「革命時代」にはいります。

なので次回は「革命時代編」です!

 

世界史が苦手な人への
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年号を使わずにすべてを数珠つなぎにして
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「世界史」を書き下ろしたものです。

 


時代ごとにいろいろな国に話が飛ぶため
教科書だけでは学習しにくいのが世界史の弱点。
しかし本書はそれぞれの国を歴史を
マンガで表現することで
誰にでもわかりやすい仕様になっています。

 

今回はここまでです。
続きが気になる方はぜひ

 


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それではまた!

【ざっくり世界史シリーズ】大航海時代編 part1/2

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は
【ざっくり世界史シリーズ】
大航海時代編です!

今までは、
中国・中東・インド・ヨーロッパ
と局地的な歴史を見てきたのですが

今度はその四つの地域が
互いに影響しあう時代になります。


ついに大航海時代までやってきました。
新大陸発見・ルネサンス・宗教改革
面白い事ばかりですので
ぜひ、最後までお付き合い下さい!

それでは早速参りましょう!

【第1章】 
大航海時代のはじまり

1:香辛料とヨーロッパ

当時のヨーロッパは
食文化が多彩になってきており
アジアの香辛料の需要が
高くなっていました。

アジアと交易しようにも
ライバルである中東の
オスマン帝国が邪魔で交易できません。

 

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陸がダメなら海じゃあ!!!

と、ヨーロッパの国々は大西洋に乗り出して
新しい交易ルートを切り開きだします。
これが大航海時代のはじまりでした。

2:世界を変えた航海者

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ヴァスコ=ダ=ガマ

まず先陣を切ったのはポルトガルでした。
ヴァスコ=ダ=ガマが
アフリカを南に回り込んでインドに到達し
香辛料を持ち帰ることに成功します。

コロンブス

当時の人々は
地球が球体であることがわかっていたのですが
誰も大西洋を突っ切る覚悟がありませんでした。

そこで現れたのがコロンブスです。

 

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アフリカを回るんじゃなくて

大西洋を西に突っ切れば

インドに到達できる!

と、コロンブスはスペイン女王にプレゼンを行い
船旅に出ました

見事、新大陸を発見したのですが
コロンブスはそこをインドだと
勘違いしてしまいました

コロンブスは亡くなるまで
そこをインドだと勘違いしていたらしいです。

アメリゴ=ヴェスブッチ

コロンブスがインドを見つけたことを聞いて
アメリゴは新大陸に探検にでました。

南の方まで進むと
やたら南が長すぎることに気づきます。

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南に長すぎる…
ここインドちゃうやん…
新大陸じゃん!

こうして「新大陸・アメリカ」が
発見されました。
アメリカはアメリゴの名前からとって
名付けられます。

マゼラン

初めて世界一周する者が現れました。
マゼランです。
マゼランはスペイン王からの命を受けて
世界一周の旅にでます。

過酷な船旅の中、陸地を発見し
そこをスペイン王フェリペから名を取って
「フィリピン」と名付けました。 

しかし、フィリピンの住人に襲われ
マゼランは亡くなってしまいます。

生き残ったマゼランの部下達は
なんとかスペインに帰ることができ

マゼランとその部下達の合わせ技で
初の世界一周が実現されました。

こうした勇気ある航海者のおかげで
世界中が交易し合うようになり
世界が急激に進化していきます。

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【第2章】
宗教改革とルネサンス

大航海時代は歴史的な大変化が2つ起きます。
それはルネサンスと宗教改革でした。

1:ルネサンス

「中世」の時代は学問も絵画もすべて
「神」が中心でした。

ところが、ヨーロッパの混乱が
だんだんと収まり、都市も発展してきて
お金持ちが増えてきます。

そうしたお金持ち達の趣味を反映した
個性的な芸術が
数多く制作されるようになります。

今までは「神」がモチーフでしたが
ギリシャ・ローマ時代のような
「人」を中心に描かれるようになりました。
これをルネサンスといいます

古代のギリシャ・ローマ時代は多神教の時代です。
しかし、一神教であるキリストの時代になると
多神教の芸術は封印されていました。

その多神教の芸術が、再び復活したのです。

人々の意識が、「神」中心から
「人」中心に切り替わっていく
これをルネサンス(文芸復興)といいます。

そして、このルネサンスが
後の「宗教改革」に
繋がっていくのです。

2:宗教改革

ルネサンスと並んで大きな変化が
「宗教改革」です。
皆さんカトリック教会を覚えていますか?

復習しますと
ローマ帝国が東西分裂した際に
キリスト教会も2つの宗派に分裂しました。
そのうちのひとつがカトリックです。

カトリックの特徴は
キリスト教で原則禁止されている
「偶像崇拝」を許していることです。

大航海時代になると、カトリックは腐敗しており
「贖宥状(しょくゆうじょう)」を発行して
お金を稼いでいたのです。

贖宥状とは簡単に言えば

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この証明書を買えば、
神は許してくれるよ!

というものです。
そういったカトリックの腐敗に
異を唱えた人物がルターです。

3:宗教改革者・ルター

カトリックが贖宥状の販売に
特に力を入れた地域が
神聖ローマ帝国でした。

当時のドイツは、政治的に不統一だったため
カトリック教会の言うことを
素直に聞く人達も多かったのです。

それをいいことにカトリック教会は
多くの贖宥状を神聖ローマ帝国に
売り付けていたのです。

それに対し立ち上がったのが
ルターです。

ルターはカトリックの教えに対する抗議文を
教会の扉に大量に貼り付けました。

神聖ローマ帝国の皇帝カール5世は、
ルターを「危険人物」と見なし国外追放します。
それだけでなく暗殺も計画していました。

ルターは国外に逃亡し
理解のある人物にかくまわれます。

そして、ルターは隠れながら
新約聖書のドイツ語翻訳に取り組みます。

新約聖書はそれまでラテン語で書かれていたので
庶民は読むことができませんでした。
そのせいで、教会の神父が

 

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これが神の教えだから!
聖書にも書いてあります!
(どうせ一般人は聖書
読めないしな…)

と言って、好きなようにできていたのです。

ルターはその聖書を翻訳することで
誰でも読めるようにドイツ語に訳したのです。

 

そうして、民衆は聖書を読めるようになり
今までのカトリックの横暴さを知り、
反発しだします。
その反発で生まれたのがプロテスタントです。

神父の言葉が絶対であるというのが
カトリック

神父より、聖書を読んで
自分でその内容を「考える」のが
プロテスタントです

こうしたルターの活動のおかけで
民衆は信仰の自由を求めるようになってきました。

ルターを批判したカール5世も
そうした流れに逆えず
信仰の自由を認めざるを得なくなります。

これがルターによる宗教改革です。

4:スイスの宗教改革

ルターの宗教改革の後
スイスでもカルヴァンによる宗教改革が起きました。

カルヴァンはルターと同じように
カトリック教会を批判します。

今まで、「お金を貯める行為」は
「悪」とされてきました。

商人がお金を貯めれば、権力をもちます
それは教会を脅かしかねない

そう考えたカトリック教会によって
「お金を貯めていけない」という考えを
庶民に植え付けていました。

しかし、カルヴァンはその考えを否定し

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お金を貯めることは、
真面目に働いてきた証だから、
神は救済してくれるんだよ!

と説きました。そうした考えは、
あっという間にヨーロッパ中に広まり
各地でカトリック派とカルヴァン派で
対立することになります。

今回のまとめ

ここまでの展開を整理しましょう!


①中世の混乱から落ち着いたヨーロッパは
   世界に目を向けるようになる

②ヴァスコ=ダ=ガマから始まる
   勇敢な航海者によって海が切り開かれる。

③大航海時代の大きな変化は
 ルネサンスと宗教改革。
   これを通して「神」から「人」に
   民衆達の考えが変わってくる

 

世界史が苦手な人への
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今回はここまでです。
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