どうも、くるみ学長です。
今回は
アメリカを地政学の視点から
見ていきましょう!
前回、地政学の基礎となる
情報をお届けしました。
liberalartsblog.com
今回はアメリカを
地政学の視点から見ていきます。
早速参りましょう!
1:アメリカの特徴
アメリカは地政学だと
「巨大な島」
と捉えることができます。
南北のアメリカ大陸には
カナダやキューバ、ブラジルなどの
国もありますが
どこの国もアメリカの軍事力に
歯が立ちません。
アメリカを脅かす国がないので
南北アメリカ大陸は事実上
「アメリカの島」=「巨大な島」
と地政学では考えます。
この「巨大な島」は
欧州から5000Kmも離れているので
攻められる心配もありません。
第二次世界大戦でもアメリカ本土は
無傷だったのはこれが理由ですね。
2:アメリカの戦略
数年前までアメリカは
「世界の警察」
と呼ばれるほどの覇権を握っていました。
アメリカをそんな大国に押し上げたのは
2人の思想家の戦略のおかげと言っても
過言ではありません。
2−1:シーパワー論
海軍大学校で戦史の教官であった
アルフレッド・マハンは
1890年に論文を提出しました。
その内容は
歴史上、海を制してきた国が
世界の覇権を握ってきた。
だから、
アメリカも海軍を増強し
海洋に進出すべきだ!
というものです。
「海上権力=シーパワーを
制した国が世界の覇権を握る」
という考えを
「シーパワー論」
と呼びます。
そこからアメリカは
・「パナマ運河」を建設
・ハワイやフィリピンに米軍基地建設
などを行い
強力な海洋国家に成長します。
そして第2次世界大戦が行われ
日本と戦争することになります。
2−2:リムランド論
第二次大戦後、世界情勢が
どうなるかを予測した人物がいます。
それはスパイクマンです。
スパイクマンはイエール大学で
国際関係論の教鞭をとっていました。
そんなスパイクマンが提唱した
「リムランド論」
というものが
アメリカの世界戦略理論の基礎として
使用されます。
「リムランド論」とは
リムランド(ユーラシア大陸の「縁」)
を制するものが世界の運命を制する)
という考えです。
第二次大戦後は
ハートランド
(ユーラシアの内陸国)
が必ずリムランドを
侵略してくる。
必ずこのリムランドの
争奪戦になるだろう。
とスパイクマンは予言します。
この予言通り、ソ連は大戦後に
リムランドへ進出してきました。
それだけでなく
ソ連や中国の台頭を封じ込めるために
イギリスや日本などの
海洋国家同士で
協力し合う
ことが必要である。
と提言します。
リムランドにアメリカがアクセスしやすいように
するための戦略です。
沖縄に米軍基地があるのも
この思想が根拠となっています。
3:アメリカの課題
現在アメリカを悩ませている問題は
「移民問題」です。
特にメキシコからの不法移民が
多いのです。
メキシコとアメリカの国境線は
3000Kmもあり監視しきれません。
それに加えアメリカは
「出生地主義」です。
アメリカで子どもが生まれれば
その子どもは「アメリカ人」になれます。
2050年には、
アメリカの白人人口が50%を割り込み
ヒスパニック
(メキシコなどの中南米からの移民)
が30%以上に増えます。
それだけでなく、中国系や黒人を合わせると
半数以上になると予想されています。
「白人国家はいづれ終焉する」
それを危惧した白人達によって
トランプを大統領にまで押し上げたのです。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
地政学を学ぶとアメリカの動きが
また違った視点で見ることができますね。
次回はイギリスを地政学の視点から
見ていきましょう!
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