リベラルアーツ学院

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知っておきたい「地政学」~アメリカ編~

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は
アメリカを地政学の視点から
見ていきましょう!

前回、地政学の基礎となる
情報をお届けしました。

liberalartsblog.com
今回はアメリカを
地政学の視点から見ていきます。
早速参りましょう!

 

1:アメリカの特徴

 アメリカは地政学だと
「巨大な島」
と捉えることができます。

南北のアメリカ大陸には
カナダやキューバ、ブラジルなどの
国もありますが

どこの国もアメリカの軍事力に
歯が立ちません。

アメリカを脅かす国がないので
南北アメリカ大陸は事実上
「アメリカの島」=「巨大な島」
と地政学では考えます。

この「巨大な島」は
欧州から5000Kmも離れているので
攻められる心配もありません。

第二次世界大戦でもアメリカ本土は
無傷だったのはこれが理由ですね。

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2:アメリカの戦略

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『マンガでわかる地政学(池田書店)』より引用

 数年前までアメリカは
「世界の警察」
と呼ばれるほどの覇権を握っていました。

アメリカをそんな大国に押し上げたのは
2人の思想家の戦略のおかげと言っても
過言ではありません。

2−1:シーパワー論

海軍大学校で戦史の教官であった
アルフレッド・マハン
1890年に論文を提出しました。
その内容は

f:id:kazukazuda08:20200715170249j:plain     マハン

歴史上、海を制してきた国が
世界の覇権を握ってきた。
だから、
アメリカも海軍を増強し
海洋に進出すべきだ!

というものです。
「海上権力=シーパワーを
制した国が世界の覇権を握る」
という考えを
「シーパワー論」
と呼びます。

そこからアメリカは
・「パナマ運河」を建設
・ハワイやフィリピンに米軍基地建設
などを行い
強力な海洋国家に成長します。

そして第2次世界大戦が行われ
日本と戦争することになります。

2−2:リムランド論

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『マンガでわかる地政学(池田書店)』より引用

第二次大戦後、世界情勢が
どうなるかを予測した人物がいます。
それはスパイクマンです。

スパイクマンはイエール大学で
国際関係論の教鞭をとっていました。

そんなスパイクマンが提唱した
「リムランド論」
というものが
アメリカの世界戦略理論の基礎として
使用されます。

「リムランド論」とは
リムランド(ユーラシア大陸の「縁」)
を制するものが世界の運命を制する)
という考えです。

f:id:kazukazuda08:20200715170249j:plainスパイク
マン

第二次大戦後は
ハートランド
(ユーラシアの内陸国)
が必ずリムランドを
侵略してくる。

必ずこのリムランドの
争奪戦になるだろう。

とスパイクマンは予言します。
この予言通り、ソ連は大戦後に
リムランドへ進出してきました。

それだけでなく
ソ連や中国の台頭を封じ込めるために

f:id:kazukazuda08:20200715170249j:plainスパイク
マン

イギリスや日本などの
海洋国家同士で
協力し合う
ことが必要である。

と提言します。
リムランドにアメリカがアクセスしやすいように
するための戦略です。

沖縄に米軍基地があるのも
この思想が根拠となっています。

3:アメリカの課題

現在アメリカを悩ませている問題は
「移民問題」です。

特にメキシコからの不法移民が
多いのです。
メキシコとアメリカの国境線は
3000Kmもあり監視しきれません。

それに加えアメリカは
「出生地主義」です
アメリカで子どもが生まれれば
その子どもは「アメリカ人」になれます。

2050年には、
アメリカの白人人口が50%を割り込み
ヒスパニック
(メキシコなどの中南米からの移民)

が30%以上に増えます。

それだけでなく、中国系や黒人を合わせると
半数以上になると予想されています。

「白人国家はいづれ終焉する」
それを危惧した白人達によって
トランプを大統領にまで押し上げたのです。

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さいごに

いかがでしたでしょうか?
地政学を学ぶとアメリカの動きが
また違った視点で見ることができますね。

次回はイギリスを地政学の視点から
見ていきましょう!
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サクッとわかるビジネス教養
地政学

 

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