どうも、くるみ学長です。
今回は
イギリスを地政学の視点から
見ていきます!
それでは早速参りましょう!
1:イギリスの特徴
皆さんご存知のとおり
イギリスは海に囲まれた「島国」
です。
「島国」であるために
敵から攻撃される心配が少なく
本土防衛に多くの軍隊を割く必要がありません。
その代わりに軍隊を
植民地拡大に運用することができました。
そのおかげもあり、18〜19世紀のイギリスは
世界の4分の1を占める植民地を開拓し
世界の覇権を握ることができたのです。
- 世界の公用語は英語
- 世界の標準時刻は
イギリスのグリニッジ天文台が基準 - 世界標準の地図はイギリスが中心
これらを見れば
どれほどイギリスが覇権を握っていたか
よくわかりますね。
2:イギリスの戦略
イギリスの地政学的戦略を知る前に
ある学者を知らなければなりません。
その方とは
ハルフォード・マッキンダー
です。
2−1:
ヨーロッパは半島である
マッキンダーは
ユーラシア大陸とアフリカ大陸を
「世界島」と名付け
ひとつの大きな島として捉えました。
そして、ユーラシア大陸から
少し突き出ているヨーロッパは
「半島」として捉えます。
地政学ならではのダイナミックな
捉え方ですね。
「半島」のメリットとしては
海洋へ進出しやすいことにあります。
逆にデメリットは
周りが海に囲まれているので
半島の付け根を支配されると
逃げ場がないことにあります。
もしも「半島」であるヨーロッパの国々を
支配、又は統一された場合
次に攻めるのは当然、島国である
イギリスです。
そこでイギリスは
「オフショアバランシング」という
戦略を採用します。
2−2:
オフショアバランシング
ヨーロッパの「付け根」である国
バルト3国、ベラルーシ、ウクライナ
これらの国が大国に統一されると
ヨーロッパが支配され
イギリスの存亡の危機になります。
そこでイギリスは
ドイツとソ連の間に
緩衝地帯(いわば子分)を設けます。
そして、ヨーロッパ内が統一されないよう
フランスやドイツなどが
仲良くなりすぎないように
上手く外交をします。
こういったイギリスが
ヨーロッパ全土の動向を伺い
上手く外交することで
イギリスに脅威が及ばないようにする戦略を
「オフショアバランシング」
といいます。
2−3:
ハートランド理論
イギリスの「オフショアバランシング」
にしてやられたのがロシア(ソ連)です。
マッキンダーはユーラシア大陸を
「大きな島」として捉え、その中心部を
「ハートランド」と名付けます。
有史以来
ヨーロッパの危機は
東欧を支配した
ランドパワーによって
もたらされている
と、分析し
ハートランドを支配している
ロシアを警戒すべきとしました。
これを「ハートランド理論」
といいます。
イギリスからロシアを攻めることは
できません。
なぜならランドパワーであるロシアは
陸軍に力を入れているからです。
シーパワーであるイギリスは
「オフショアバランシング」を使って
上手く外交することで
ロシアを封じ込める必要がありました。
ロシアは寒すぎて港が凍ってしまうので
凍らない港(不凍港)を求めて
ヨーロッパの地中海に攻め込みます。
しかし、事前にイギリスの外交により
地中海進出は阻まれました。
2−4:
ロシア封じ込め戦略
ロシアはイギリスによりヨーロッパの港を諦め
アジアの方に港を求めて進出します。(南下政策)
イギリスはインドや中国にも
植民地を開拓していたので
もし、植民地をロシアに取られると
覇権国であるイギリスの力が弱まってしまいます。
そこでイギリスは日本と手を組み(日英同盟)
ソ連を向かい撃ちます(日露戦争)。
日本が大国ソ連に戦争で勝てたのは
イギリスのこういった思惑が
あったからなのですね。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
元覇権国であるイギリスがどのように
のし上がってきたのかが
地政学から見るとよくわかりますね。
シーパワーである
イギリス、日本、アメリカは
ランドパワーである
中国、ロシアに対して
どのような外交を行なっていくのか?
これからのニュースを
地政学の視点から見ると
面白いかもしれません。
次回は「中国」を
地政学の視点から見ていきたいと思います!
それではまた!
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