リベラルアーツ学院

「教養」になることを発信していくブログです。

知っておきたい「地政学」~フランス編~

f:id:kazukazuda08:20200719205916j:plain

f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は…
フランスを地政学の視点から見ていきます。
それでは早速参りましょう!

f:id:kazukazuda08:20200610220811j:plain

1:フランスの特徴

まずは下の地図をご覧ください。 

f:id:kazukazuda08:20200720115311p:plain
フランスは
海を出て植民地をつくるシーパワーと
隣国を攻めて領土を拡大するランドパワー

この2つの性格を持ち合わせているのが
フランスの地政学的特徴です。

2:フランスの弱点

ヨーロッパを半島と見なすと
フランスは半島の先っちょのほうに
位置しています。

これはユーラシアの国から
攻撃を受けにくいという利点があり
その分、海に出て植民地をつくることが
できます。

18世紀、イギリスと植民地争いができたのは
この利点があったからです。

しかし、19世紀になると
その2面性は「弱点」として現れてきます。
シーパワーとランドパワー
どちらも力を入れることはできません。

その結果、ランドパワーとして台頭した
隣の国ドイツにフランスは攻められ
3度も蹂躙されてしまいます。

疲弊したフランスは
インドシナやアルジェリアなどの
植民地も手放すことになります。

シーパワーであるイギリスとの植民地争いにも
フランスは負けてしまったのです。

ランドパワーとシーパワーを
両立するのは無理だというのが
歴史的に証明された形です。 

3:現在のフランス

かつての2大大国であった
イギリス・フランスはもはや
アメリカ・ロシア(ソ連)に
勝てないことを悟ります。

そしてフランスは、シーパワーの夢を捨て
かつての仇敵であるドイツと同盟を組み
EUという巨大ランドパワーの一員として
生きていく道を辿っています。

まとめ

①フランスは地政学的にシーパワーと
   ランドパワーの2つの顔を持っている。


②シーパワーのイギリスとランドパワーのドイツを
   敵にしてしまったが故に敗北してしまった。


③世界大戦後、フランスは
   シーパワーとしての道を諦め

   ドイツやロシアと同盟を組むなどして
   ランドパワーとしての道を歩んでいる。
   イギリスはそれを警戒している。 

f:id:kazukazuda08:20200613174538j:plain

おわりに

いかがでしたでしょうか?
シーパワーとランドパワー
どちらも力をいれることができないことが
フランスがモデルとなって証明されました。

イギリスのライバルだったフランスが
負け越してしまったのも
地理が大きく関係しているのが
よくわかりますね。

次回は「ドイツ」を地政学の視点から
見ていきましょう!
それではまた!

「地政学」を知る
オススメの本【3冊】

オススメ1

サクッとわかるビジネス教養
地政学

 

オススメ2

マンガでわかる地政学

 

オススメ3

図解いちばんやさしい地政学の本

最後まで御閲覧ありがとうございました!
少しでも有益な情報だと感じてくれたら


↑ボタンを押してくれると
いち早く有益な情報をお届けできます!

また、ブログ更新の励みになるので

スターをつけてもらえると嬉しいです!

それではまた!