どうも、くるみ学長です。
今回は…
フランスを地政学の視点から見ていきます。
それでは早速参りましょう!
1:フランスの特徴
まずは下の地図をご覧ください。
フランスは
海を出て植民地をつくるシーパワーと
隣国を攻めて領土を拡大するランドパワー
この2つの性格を持ち合わせているのが
フランスの地政学的特徴です。
2:フランスの弱点
ヨーロッパを半島と見なすと
フランスは半島の先っちょのほうに
位置しています。
これはユーラシアの国から
攻撃を受けにくいという利点があり
その分、海に出て植民地をつくることが
できます。
18世紀、イギリスと植民地争いができたのは
この利点があったからです。
しかし、19世紀になると
その2面性は「弱点」として現れてきます。
シーパワーとランドパワー
どちらも力を入れることはできません。
その結果、ランドパワーとして台頭した
隣の国ドイツにフランスは攻められ
3度も蹂躙されてしまいます。
疲弊したフランスは
インドシナやアルジェリアなどの
植民地も手放すことになります。
シーパワーであるイギリスとの植民地争いにも
フランスは負けてしまったのです。
ランドパワーとシーパワーを
両立するのは無理だというのが
歴史的に証明された形です。
3:現在のフランス
かつての2大大国であった
イギリス・フランスはもはや
アメリカ・ロシア(ソ連)に
勝てないことを悟ります。
そしてフランスは、シーパワーの夢を捨て
かつての仇敵であるドイツと同盟を組み
EUという巨大ランドパワーの一員として
生きていく道を辿っています。
まとめ
①フランスは地政学的にシーパワーと
ランドパワーの2つの顔を持っている。
②シーパワーのイギリスとランドパワーのドイツを
敵にしてしまったが故に敗北してしまった。
③世界大戦後、フランスは
シーパワーとしての道を諦め
ドイツやロシアと同盟を組むなどして
ランドパワーとしての道を歩んでいる。
イギリスはそれを警戒している。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
シーパワーとランドパワー
どちらも力をいれることができないことが
フランスがモデルとなって証明されました。
イギリスのライバルだったフランスが
負け越してしまったのも
地理が大きく関係しているのが
よくわかりますね。
次回は「ドイツ」を地政学の視点から
見ていきましょう!
それではまた!
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