どうも、くるみ学長です。
今回は…
「日本」を地政学の視点から
見ていきましょう!
それでは早速参ります!
1:日本の特徴
皆さんご存知のとおり
日本は「島国」です。
それに加えて、周りの海には
季節風や偏西風が吹いています。
この2点の特徴のおかげで
現在の日本があるといっても
過言ではありません。
2:日本の歴史
2−1:近代以前
周りは自然国境である
「海」に囲まれているのに加え
季節風や偏西風が吹いているため
海外から船で日本に到着するのもひと苦労です。
そのため、大陸からすれば
日本は地政学的に
大変攻めづらい場所に位置しています。
例えば、お隣の朝鮮半島は
中国の歴代王朝に何度も侵攻されましたが
日本には攻めてきませんでした。
唯一日本に攻撃を仕掛けたのは
モンゴル帝国です。
しかし、最強だったモンゴル帝国は
「神風」によって撃退されることになります。
この「神風」の正体は
「台風」だったとの説もあります。
「神風」がモンゴル帝国から
日本を守ってくれた!
日本は神の国なんだ!
という「神国思想」もここで生まれました。
2−2:近代
「島国」であることは
攻められにくいというメリットに対して
文明が発達しにくいというデメリットも
あります。
日本と同じような特徴をもつ「島国」は
東南アジアにも沢山あります。
しかし、東南アジアは
銃を持ってきた西洋諸国に占領されました。
対して、日本は占領されていません。
その違いはなにか?日本は
①中国に近いため、中華文明に触れることで
ある程度は発展していた。
②面積は世界の中で広いほう
③人口も多く、言語が統一されている
という3つの点から
日本は占領されずに
西洋化を進めることができたのです。
2−3:世界大戦
江戸幕府を倒して「明治維新」を
成し遂げたのは薩摩藩と長州藩です。
薩摩藩はもともと海上交易をしていたので
シーパワー思想でした。
対して長州藩は
ランドパワー思想です。
その為、明治政府の軍隊編成として
海軍は薩摩出身者で固められ
陸軍は長州出身者で固められました。
しかし、第2次大戦時
陸軍がランドパワーのソ連を敵視し
海軍はシーパワーの米英を敵視します。
陸軍と海軍の思惑を統一することが
出来なかったために
シーパワーとランドパワーのどちらとも
戦うはめになり、敗戦してしまいました。
3:日本と中国
敗戦後の日本は
シーパワーのアメリカに従属します。
日本は中東諸国の石油に依存していますが
ホルムズ海峡とマラッカ海峡という
2つの狭い海峡を通らなければ
石油が日本に届きません。
これを「シーレーン」といいます。
現在、日本のシーレーンを脅かしているのは
中国海軍です。
もしも、シーレーンを止められたら
日本に石油が届かず
経済に大打撃を受けることになるのです。
中国海軍からシーレーンを守るには
アメリカの海軍に頼らざるを得ず
結果、アメリカにますます依存することに
なるのです。
4:日本のこれから
日本が選ぶ道は以下の3つです。
①このままアメリカに依存していく道
②アメリカから離れて中国に従属
③どこの国にも従属せず自主防衛
中国から見れば
在日米軍をもつ日本がいることで
太平洋への出口を防がれてるように
みえます。
日本国内でもし
「反米運動」、「反基地運動」が起き
在日米軍が撤退するとなると
喜ぶのはどこの国かわかりますか?
もちろん中国です。
在日米軍がいなくなれば
絶対に中国が太平洋進出のために
日本へ攻めてきます。
なので
「反戦平和運動」は
誰の利益になっているのか?
それを盛り上げようとしている党はどこか?
そういったことも念頭において
慎重に投票することが
私たちができる最善の行いです。
5:ダイヤモンド構想
衰退する米国に対して
中国はますます力ををつけ
尖閣諸島や南沙諸島などを
侵略しつつあります。
中国はシーパワー大国になろうとしていると
前の記事でも紹介しました。
そこで安倍総理は2012年に英語論文を発表します。
それは
「ダイヤモンド構想」
という戦略です。
内容は太平洋に中国を進出させないために
ハワイ・インド・オーストラリア
と協力しあうというもので
言い換えれば「対中包囲網」です。
このような「包囲網」は
イギリス・フランス・ロシアで手を組み
ナチス・ドイツを弱らせた戦略と
似ていますね。
「ダイヤモンド構想」は
非常に地政学的な発想なのです。
まとめ
①日本は「島国」であり
周りに強い風が吹いていることで
外国から侵略されずに済んだ。
②シーパワー・米英とランドパワー・ソ連
どちらも敵にしてしまったために
日本は第2次世界大戦に敗れた。
③日本にとって
現在の最大脅威は中国であり
ハワイ・インド・オーストラリア
と手を組むという
「ダイヤモンド構想」で対抗しようとしている。
さいごに
今回で地政学の講義は終了です!
地政学の講義はいかがでしたでしょうか?
何千年経っても変わらないもの
それは「地形」であり
「地形」という環境によって
覇権を握った国、侵略された国
戦争に強い国、貧乏な国など
運命が予め決められていた。
「地政学」を勉強していると
そんな気分になってきます。
そして、これから
私たちの世界はどう動いていくのか?
歴史や政治哲学から学ぶだけでなく
「地政学」からの知見を得ることも
大切だということが伝わってくれれば幸いです。
それではまた!
「地政学」を知る
オススメの本【3冊】
オススメ1:
サクッとわかるビジネス教養
地政学
オススメ2:
マンガでわかる地政学
オススメ3:
図解いちばんやさしい地政学の本
最後まで御閲覧ありがとうございました!
少しでも有益な情報だと感じてくれたら
↑ボタンを押してくれると
いち早く有益な情報をお届けできます!
また、ブログ更新の励みになるのでスターをつけてもらえると嬉しいです!
それではまた!