どうも、くるみ学長です。
今回は…
ロシアを地政学の視点から
見ていきます!
それでは早速参りましょう!
1:ロシアの特徴
ロシアは
最強最大のランドパワー国家です。
ロシアの特徴は2つ
①寒すぎる
②広すぎる
この単純な2つの特徴は
長所と短所を持ち合わせています。
長所は
ロシアは非常に攻めづらい
難攻不落な国であることです。
ナポレオンやヒトラーも
ロシアを攻撃したのですが
退却するロシア軍を追って
広大な大地に誘導され
厳冬の到来によって敗北しました。
短所は
①寒すぎるので港が凍ってしまい
海に出ることができない
②広すぎるので
国境のどっからでも他国が入りやすい
の2点です。
2:グレードゲーム
特に港がないことは経済の発展を
大きく妨げるため
19世紀からロシアは不凍港を求め
日本や黒海、インド洋へ進出していきます。
それに対し
シーパワー大国・イギリスは
ロシアが
不凍港を手に入れてしまうと
一気に強くなってしまう
と考えてていました。
しかし、イギリスは
ロシアに直接攻めることができないことは
ナポレオンから学んでいたのです。
そこでイギリスは
ロシアの周りの国を子分にすることで
ロシアを封じ込めようとします。
ここからロシアとイギリスによる
陣取り合戦(グレートゲーム)が始まります。
そして
「ロシアに不凍港を取らせない」
というシーパワーの姿勢は
現代になっても変わっていません。
イギリスは衰退しましたが
アメリカにシーパワー大国が引き継がれ
ロシアは今でも不凍港を求めて動いています。
3:北方領土問題
プーチン大統領と安部総理は
相性が良いのでもしかしたら
北方領土問題が解決できるのかも知れません。
ですがアメリカにとっては
日露関係が改善することは望んでいません。
シーパワー・アメリカにとって
日本はユーラシア大陸を攻める
重要な拠点であるため
日本がランドパワー陣営になってしまうと
まずいのです。
日本は日中・日韓・日露の間で
領土問題で揉めてくれていたほうが
アメリカにとってはちょうどいい
ということです。
4:日露関係の未来
アメリカのトランプ大統領は孤立主義で
日本は日本でがんばれという立場です。
そして、ロシアは
強権的なプーチン大統領です。
プーチンの思惑ひとつで
ロシアを動かすことができます。
北方領土問題にはじまる
日露関係の強化は今がチャンスなのです。
ロシアは資源輸出国
日本は資源輸入国で競合せず
相性は悪くありません。
5:
温暖化で変わる情勢
不凍港を求めるロシアですが
最近、地球温暖化によって
北極の氷が溶け、北極海航路が実現しました。
北極海航路は日本にとっても
ヨーロッパへ向かう近道となります。
ロシアは北極海航路によって
ランドパワーからシーパワーになることが
できたなら
世界の情勢はまた大きく変わるでしょう。
まとめ
- ロシアは寒すぎて広すぎることが
長所にも短所にもなる - ロシアは不凍港を求めて南下するが
イギリスによって抑えられた。 - 温暖化によって北極の氷が溶け
皮肉にもロシアは港を手に入れた。
ロシアがシーパワーを目指すとなると
世界情勢が大きく変わってくる。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
ロシアはイギリスがいなかったら
世界の覇権を握れるほど
地政学的に有利であったことが
よくわかりますよね。
これからの北方領土問題やプーチン大統領
の動きは注視していきたいところです。
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