リベラルアーツ学院

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知っておきたい「地政学」~ロシア編~

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は…
ロシアを地政学の視点から
見ていきます!
それでは早速参りましょう!

1:ロシアの特徴

ロシアは
最強最大のランドパワー国家です。

ロシアの特徴は2つ
①寒すぎる
②広すぎる
この単純な2つの特徴は
長所と短所を持ち合わせています。

長所は
ロシアは非常に攻めづらい
難攻不落な国であることです。

ナポレオンやヒトラーも
ロシアを攻撃したのですが

退却するロシア軍を追って
広大な大地に誘導され
厳冬の到来によって敗北しました。

短所は
①寒すぎるので港が凍ってしまい
 海に出ることができない

②広すぎるので
 国境のどっからでも他国が入りやすい

の2点です。

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2:グレードゲーム

特に港がないことは経済の発展を
大きく妨げるため

19世紀からロシアは不凍港を求め
日本や黒海、インド洋へ進出していきます。

それに対し
シーパワー大国・イギリスは

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ロシアが
不凍港を手に入れてしまうと
一気に強くなってしまう

と考えてていました。

しかし、イギリスは
ロシアに直接攻めることができないことは
ナポレオンから学んでいたのです。

そこでイギリスは
ロシアの周りの国を子分にすることで
ロシアを封じ込めようとします。

ここからロシアとイギリスによる
陣取り合戦(グレートゲーム)が始まります。

そして
「ロシアに不凍港を取らせない」
というシーパワーの姿勢は
現代になっても変わっていません。

イギリスは衰退しましたが
アメリカにシーパワー大国が引き継がれ
ロシアは今でも不凍港を求めて動いています。

3:北方領土問題

プーチン大統領と安部総理は
相性が良いのでもしかしたら
北方領土問題が解決できるのかも知れません。

ですがアメリカにとっては
日露関係が改善することは望んでいません。

シーパワー・アメリカにとって
日本はユーラシア大陸を攻める
重要な拠点であるため

日本がランドパワー陣営になってしまうと
まずいのです。

日本は日中・日韓・日露の間で
領土問題で揉めてくれていたほうが
アメリカにとってはちょうどいい
ということです。

4:日露関係の未来

アメリカのトランプ大統領は孤立主義で
日本は日本でがんばれという立場です。

そして、ロシアは
強権的なプーチン大統領です。
プーチンの思惑ひとつで
ロシアを動かすことができます。

北方領土問題にはじまる
日露関係の強化は今がチャンスなのです。

ロシアは資源輸出国
日本は資源輸入国で競合せず
相性は悪くありません。

5:
温暖化で変わる情勢

不凍港を求めるロシアですが
最近、地球温暖化によって
北極の氷が溶け、北極海航路が実現しました。

北極海航路は日本にとっても
ヨーロッパへ向かう近道となります。

ロシアは北極海航路によって
ランドパワーからシーパワーになることが
できたなら
世界の情勢はまた大きく変わるでしょう。

まとめ

  1. ロシアは寒すぎて広すぎることが
    長所にも短所にもなる

  2. ロシアは不凍港を求めて南下するが
    イギリスによって抑えられた。

  3. 温暖化によって北極の氷が溶け
    皮肉にもロシアは港を手に入れた。
    ロシアがシーパワーを目指すとなると
    世界情勢が大きく変わってくる。

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さいごに

いかがでしたでしょうか?
ロシアはイギリスがいなかったら
世界の覇権を握れるほど
地政学的に有利であったことが
よくわかりますよね。

これからの北方領土問題やプーチン大統領
の動きは注視していきたいところです。

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