どうも、くるみ学長です!
前回のpart1ではアメリカ大陸の発見から、アメリカの独立、ゴールドラッシュまでを見ていきました。詳しくは下の記事をご覧ください!
今回のpart2では、南北戦争から第1・2次世界大戦までを見ていきます!
それでは早速参りましょう!
南北戦争
1861年、アメリカで南北戦争がおきます。
死者62万人にも上りました。これは他の戦争でのアメリカ人死者数を全部足しても届かない数字です。
また、現在の黒人差別問題にも関わっています。
ですので、重点的に解説したいと思います!
1:アメリカ南北 の対立
そもそも南北戦争が起きた原因は、アメリカの北側と南側との
①経済基盤の違い
②黒人奴隷解放問題
の2点でした。
①経済基盤の違い
【アメリカ北部】
工業化が進んでいたので、保護貿易を望んでいました。
保護貿易とは、外国からの輸出入に対して関税をかけることで、国内産業を守る貿易のことです。
【アメリカ南部】
農業が中心だったので自由貿易を望んでいました。
自由貿易とは、外国との輸出入に関税をかけない貿易のことです。
当時イギリスに対して綿花を輸出していたので、関税を撤廃すれば、より儲けられると南側は考えていました。
②黒人奴隷解放問題
【アメリカ北部=奴隷解放論】
工業発展により人口が都市部に集中しており、安い労働力で大量生産することが可能でした。
そのため、奴隷を必要としなくなります。
奴隷を解放し、労働者として働かせることによって、
自由に商品を消費してもらえるので、国内市場が拡がると北側の人々は考えていました。
【アメリカ南部=奴隷擁護論】
農業が盛んな南部は、奴隷を必要としていました。
農家は、奴隷を家に住まわせる代わりに農作業をやらせることで、安く多くの農作物を作ることができ、多くの利益を得ていたのです。
したがって南側は奴隷解放に反対でした。
2:リンカーン大統領
1860年、リンカーンが大統領に就任します。
リンカーンは奴隷制度に反対していました。
リンカーンといえば、
「人民の人民による人民のための政治」
で有名ですね。
これは、ゲディスバーグという地域で南北が戦い、
北部軍16万人のうち、4分の1もの死傷者を出したことから、ゲティスバーグの戦没者墓地の奉献式で、リンカーンが演説した内容の一部です。
1863年に北部が勝利し、南北戦争が終結しました。
奴隷は解放されたのですが、どこも元奴隷を雇ってくれません。結局、奴隷たちは貧困を脱することができませんでした。
こうした黒人差別は現代も根強く残っています。
アメリカ帝国主義
南北を統一したことで、アメリカはもう国内を開拓する必要が無くなりました。
そして、ついに海外に目を向けます。つまり帝国主義の始まりです。
フィリピン、プエルトリコ、グアム、ハワイを次々に占領します。
第1次世界大戦
1914年、ヨーロッパで第1次世界大戦が勃発します。代表的な参加国を挙げると、
イギリス・フランス vs. ドイツ・オーストリア
といった対立構図です。
アメリカはイギリス・フランスから多くの工業製品を輸入していたので、その2つの国に負けて欲しくありませんでした。
しかし、戦争をする口実がない。
そんな中、ドイツがイギリス船と間違えてアメリカ船を爆撃してしまいます。
それを口実にすることでドイツに宣戦布告し、第1次世界大戦にあくまで支援という形で参加します。そして、イギリス・フランスの連合国側の勝利をおさめました。
1:アメリカの財政支援
イギリスとフランスは戦争に勝ったのですが、戦争に予算を使いすぎました。よって両国とも財政難で苦しんでいました。
一方、戦争に負けたドイツは天文学的な賠償金を請求され、経済的に困窮していました。どれぐらいかと言うと、2010年にやっと払い終えたほどです。
そこでアメリカはドイツ・イギリス・フランスに莫大な財政支援をします。
そうして、ヨーロッパ各国の債務をアメリカが一手に引き受け、債務の返済を受けるという、世界の富を牛耳る立場に上り詰めたのです。
2:世界恐慌
そんなイケイケどんどんのアメリカでしたが、1929年、世界恐慌がおきました。
当時のアメリカは過剰なまでの資本や設備投資をしました。
その結果、生産過剰が起こってしまいます。そして、農作物などの価格が下落してしまいました。
それに加え、ヨーロッパ各国が保護貿易主義を打ち出し、アメリカの輸出も滞り始めます。
そうした経済の変化を危惧した資本家たちは、投資を控えるようになり、一気に株価が大暴落しました。
失業者が街に溢れ、需要が少なくなり、生産も減るという悪循環になります。
そうなると、アメリカはヨーロッパを支援することができなくなります。
結果、アメリカに頼っていたドイツの経済は破綻。そこでヒトラーが現れます。
第2次世界大戦
1938年、第2次世界大戦が勃発し、
ヨーロッパ諸国は大規模な戦争を開始しました。
最初のドイツはめちゃくちゃ強く、パリを占領します。フランスは降伏するまでに至りました。
やばいと感じたイギリスは、アメリカに支援を求めます。アメリカはイギリスに武器を支援することを約束しました。気づいて欲しいのが第1次も第2次もアメリカは、自ら戦争に参加せず支援に回っていたことです。
実害なしに利益を得ることに成功したアメリカは経済を立て直すことに成功しました。
日本がハワイの真珠湾に攻撃したことで、唯一実害を受けたアメリカは重い腰をもちあげ、戦争に参加。圧勝します。
今回はここまでです。次回はついに最終回です!
世界大戦を勝ち抜いたアメリカはその後どうなるのでしょうか?
続きが気になる方はぜひ「読書になる」ボタンを押してお待ち下さい。
それではまた!
「アメリカを知る」オススメの本
①若い読者のためのアメリカ史
②ゼロからわかる「アメリカ」
③一冊でわかるアメリカ史
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