リベラルアーツ学院

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仏教はどのようにして生まれたのか?

どうも、くるみ学長です。
今回の講義は「仏教のはじまり」です!

 

皆さんは、
葬式などで仏教に慣れ親しんでいると思います。

 

でも、「仏教ってなに?」
っていざ聞かれると、
よくわからないと言う方が多いはずです。

 

ですのでまず今回は、原点に立ち返って、
「そもそも仏教はどう生まれたのか?」
をざっくり見ていきたいと思います。
それではさっそく参りましょう!

 

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序章:
お釈迦様の多様な呼び方

まず、お釈迦様の呼び方は様々あるので、
一応まとめておきます。
ここで紹介するのは主な3種類です。

 

 ゴーダマ・シッダールタ

 ゴーダマは「優れた牛」
シッダールタは「成し遂げる」を意味します。

 

なんで「優れた牛」かというと、
お釈迦様が生まれた釈迦国は農耕と
深い関係を持っていた国であるからだと
言われています。

 

インドでは、牛は「神様の使い」として
崇められているのも関わっていると思われます。

 

お釈迦様

お釈迦様はシャーキャ国の王子でした。
そのシャーキャを漢字で書くと、
「釈迦」となります。
「お釈迦様」というのは

 

実は「シャーキャ国様」と
言ってるようなものなのかもしれません。

 

ブッダ

 「目覚めた者」という意味です。
悟りを開く前は「シッダールタ」
悟りを開いた後が「ブッダ」という感じですね。

 

第1章 :お釈迦様、生誕

面倒なのでここから名前を
「お釈迦様」と統一して呼ぶことにします。

 

お釈迦様は紀元前5〜4世紀に、
インドのシャーキャ国の王子として生まれます。
お釈迦様は生まれる時に、
右手で天を、
左手で地を指して、

「天上天下唯我独尊

 (この世で最も尊いのはわたし1人)」

と言いながら生まれました。

 

また、生まれた際に

「出家すれば最高の悟りを得られるだろう」

と仙人に予言されます。

 

第2章:出家

仙人の予言通りに出家されては、
跡取りがいなくなると困った父は、
お釈迦様を家から出さずに、
あらゆる快楽を与えました。

 

しかしある時、お釈迦様は散歩に出かけたいと
父に許可を貰い外出します。

 

まず東の門を出ると、老人に会います。
あらゆる快楽を得ていたお釈迦様は
美しいものしか見たことがないので衝撃を受けました。 


南の門を出ると、病人に会います。


西の門を出ると、葬式に出会います。


最後に北の門を出ると、
まばゆく輝く修行僧に出会い、
お釈迦様はそこに救いを見出しました。

 
生きるからには
「老・病・死」からは
逃れられないと知ったお釈迦様は
出家することを決めます。

 
当時のお釈迦様は29歳。
妻と子どもを捨ててまで出家したかったのです。

 

第3章:修行

お釈迦様は2人の師から修行を受けました。
お釈迦様は天才だったので、速攻で会得します。

 

しかし、それだけでは悟れなかったお釈迦様は、
5人の仲間と共に肉体的な苦行を行いました。
ストイックなお釈迦様は
骨と皮になるまで修行しましたが、悟れません。

 

そこで苦行ばかりしていても
悟れないと感じたお釈迦様は、
菩提樹の木の下で瞑想を始めます。

第4章:悟り

菩提樹の木の下で
7日間瞑想したお釈迦様は遂に悟りを開きました。

 

この時は35歳のお釈迦様。
出家してからたった6年で悟りを開き、
目覚めた者=ブッダ」と呼ばれるようになります。

 

第5章:教えを広める

この境地は誰にも理解されないと感じたお釈迦様は、
最初は教えを広めようと思っていませんでした。

 

しかし、天上界から来た
最高神・梵天(ぼんてん)に熱心に勧められ、
教えを広めることを決意します。

 

第6章:仏教誕生

お釈迦様が最初に教えを説く相手として選んだのは、
一緒に苦行していた5人の仲間でした。

 

5人の仲間は最初、
お釈迦様が苦行が辛くてやめたのだと思い、
冷たくあしらっていました。

 

しかし、お釈迦様が現れると、
あまりのオーラに5人ともひれ伏してしまいました。

 

こうして5人の弟子をつくり、
教えを広めていく教団ができあがります。

 

ここが仏教の誕生でした。

 

第7章:弟子を増やす

仏教はどんどん国内に広まり弟子が増えていきました。

 

お釈迦様は一度、故郷のシャーキャ国に帰ります。
そして、
捨てた妻と子ども、義母、異母弟、従兄弟などの
多くの親族までも教えを説き、
弟子にしてしまいました。

 

第8章:
お釈迦様亡くなる

やがてお釈迦様も亡くなる時がきます。
紀元前383年(諸説あり)、初夏の満月の日に、
お釈迦様は瞑想に入ったまま息を引き取りました。

 

お釈迦様が亡くなることを

「ニルヴァーナ(涅槃⦅ねはん⦆。

 煩悩の火が吹き消された状態)」

と呼びます。

 

遺体は弟子たちが火葬しようとしましたが、
全く燃えなかったとされています。

 

遠方に旅に出てた教団の後継者が帰ってきて、
礼拝を終えると、ひとりでに燃え上がったようです。

 

最終章:教団分裂

 

仏教も時間が経つと、
時代とマッチしないことが多くなっていきました。

 

そして教団は、

①お釈迦様の教えに忠実に従う派

②時代に沿って変化すべき派

の2つに分裂してしまいました。

 

現代でも仏教は、

①は上座部仏教(=厳しい)

②は大乗仏教(=優しい)

として、2つの潮流で残っています。

 

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さいごに

いかがでしたでしょうか?
仏教の誕生の歴史をざっくりお伝えしました。

 

キリスト教は一神教で、神はひとりです。
対して仏教は誰でも悟りを開き、
自分が信仰される対象になれます。

 

例えば、矢沢永吉は矢沢永吉しかいません。
これは一神教。

 

一方、アイドルのAKB48は、
難しいですが頑張れば入れます。
これが仏教。

 

「神ではなく自分を主体として、
修行に励んで悟りを開くことを目的とする」
これが仏教の特色です。

 

皆さんにとっての仏教が、
少しは興味深いものとなってくれたら嬉しいです!


それではまた!

 

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最後まで閲覧ありがとうございました。

 

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それではまた!