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くるみ学長
どうも、くるみ学長です。
今回は…
「早わかり古事記」
の講義です！
前回は「古事記」の基礎情報を
お届けしました。
今回から「古事記」の中身を見ていきます。
早速参りましょう！
第1章：
イザナギとイザナミの物語
1：神々の出現
混沌が漂っていた世界はやがて
「天」と「地」の２つに分かれました。
そこに5柱（神は1柱、2柱と「柱」で数えます）
の
″別天つ神″はすぐに姿をお隠しになり
やがて男女対の神々が現れます。
その中の末子となる、ふたりの神
「イザナギ（男）」
「イザナミ（女）」
が、これからの物語の主人公となります。
column：別天つ神とは？
世界で最初に生まれた
姿を持たない特別な5柱の神を
″別天つ神″といいます。
その中で覚えておきたい神は
アメノミナカヌシ
（天之御中主神）
アメノミナカヌシは
宇宙の根元を司る
世界に初めて誕生した神
といわれています。
2：オノゴロ島の誕生
イザナギとイザナミは天から
矛を渡されます。
「この矛（天の沼矛）を使って国を作りなさい」
と命じられたイザナギとイザナミは
言う通りに矛で国を作ります。
いまだ混沌とした世界を
矛でかき混ぜることで国が生まれました。
それは「オノゴロ島」という島で
現在の淡路島付近にあるという
説もあります。
3：プロポーズと子づくり
オノゴロ島に降りたイザナギとイザナミは
立派な宮殿と大きな柱を立てます。
そしてイザナギはこう言います。
「俺の体には出っぱった部分がある。
イザナミには引っ込んでる部分があるだろう？
どうだ、合体してみないか？」
「子どもをつくろう」
とひとこと言えばいいのに
すごい遠回しに表現（ほぼ下ネタ）
しましたね…。
イザナギの告白に
イザナミはそれを受け入れます。
ですが子どもを作る前に
まずは結婚をしなければなりません。
そこでプロポーズから始めます。
プロポーズの仕方も独特なもので
太い柱を2人とも逆方向に１周して
落ち合ったところで
イザナミからプロポーズしました。
そして子づくりを開始したのですが
得体の知れない子どもが
生まれてしまいます。
どうしてか天の神様に聞くと
「女からプロポーズしてるから
うまくいかないんよ」
といわれました。
そこでもう１度柱を１周して
今度はイザナギからプロポーズします。
すると、やっとちゃんとした子どもが
生まれました。
それは淡路島です。
まさかの「島」です。
それからイザナミは順調に子ども（島）を
産んでいきます。
そして、本州や四国、九州が生まれ
無事に国土をつくることができたのです。
column ：
なぜプロポーズは男からなのか？
中国の儒教には
男性が結婚の主導権を握るべき
という考え方があり
それが日本に輸入され
古事記にも反映したのではないか
という説があります。
４：イザナミの死
その後、イザナミは順調に
いろんな神を産んでいきます。
そんな中、火の神「カグツチ」
が生まれ悲劇が起きます。
なんとカグツチの火によって
イザナミが死んでしまうのです。
怒り狂ったイザナギはカグツチを
剣でぶった斬り殺してしまいます。
イザナミを亡くしたイザナギは悲しみ
イザナミを連れ戻そうと
黄泉の国へ向かいます。
５：黄泉の国
黄泉の国でイザナギが
イザナミを連れ戻そうとするのですが
イザナミは醜い姿になっていました。
そんな姿を見られたイザナミは怒り
なんとイザナギを殺そうと
追いかけてきたのです。
なんとか逃げ切ったイザナギは
黄泉の国との境界を岩で閉じました。
岩の向かい側からイザナミはこう言います。
「お前の国の民を1日1000人殺してやる！」
それに対して
イザナギはこう言い返しました。
「ならば私は1日に1500人産んでやる！」
こうして2人は別れることになるのです。
イザナミは黄泉の国の神となり
今も黄泉の国で待ち構えています。
６：三貴子の誕生
黄泉の国から帰ってきたイザナギは
穢れを払うために川で体を洗い流します。
そこで三貴子が生まれます。
イザナミの左目からは
「太陽の神」アマテラス
右目からは
「夜の神」ツクヨミ
そして鼻からは
「海の神」スサノオ
が生まれました。
素晴らしい神を生み出したイザナギは
こらからの世界はこの三貴子に任せ
イザナギ自身は隠居生活に入ります。
まとめ
①イザナギとイザナミによって
日本国の原型がつくられた。
②イザナミはカグツチの火によって死に
イザナギが黄泉の国へいくが
手遅れだった
③黄泉の国から帰り、川で穢れを払うことで
アマテラス・ツクヨミ・スサノオ
が生まれた。
さいごに
いかがでしたでしょうか？
はちゃめちゃなストーリーでしたよね。
「古事記」は各地の神話を集めたものなので
所々矛盾しているところもあります。
「こんなの逸話じゃん。」
と思う方もいるかも知れませんが
神話にはそのモデルとなる背景が
必ずあるはずなのです。
また、古事記が作られた時代の
「何が美しいと思われていたか？」や
「何が良いか？悪いか？」
などの価値観も見ることができるのです。
ただの逸話の物語としてではなく
その背景や価値観を考えながら
「古事記」を読んでみると面白いでしょう。
次回は
アマテラスとスサノオが主人公として活躍します！
為になった！とか
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それではまた！
「古事記」を学ぶなら
これを読むべき！
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おすすめ２：
『現代語古事記』
おすすめ３：
『愛と涙と勇気の神様ものがたり まんが古事記』
おすすめ４：
『ラノベ古事記 日本の神様とはじまりの物語』
おすすめ５：
『いちばんやさしい古事記の本』
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