リベラルアーツ学院

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IS(イスラム国)はなぜ誕生したのか?【アルカイダ 編】

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
前回に続いて
【アルカイダ編】の講義です!
早速参りましょう!

 

前回【タリバン政権編】

liberalartsblog.com

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【アルカイダ誕生】

1:イラクの侵攻

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冷戦が終結したのを契機に、
イラクのフセイン政権
すぐ隣のクウェートへ攻め込みます(1990年)。

 

クウェートは石油が沢山出る、お金持ちの国でした。
ソ連も崩壊し、アメリカも関心が無かったので、 

 

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石油欲しい…今がチャンスや!

と考え、イラクはクウェートに
侵攻したのです。

当時のアメリカの大統領は、
ジョージ・ブッシュ(父)です。

1991年、アメリカはクウェートから
イラクを武力で追い出します(湾岸戦争)。

2:ビンラディン追放

イラクはサウジアラビアにも面しています。
サウジアラビアは、
「今度はうちにイラクが攻め込んでくるのでは?」
と危機感が募りました。

そこでサウジアラビアは
アメリカに救援要請を出そうとします。

それに反対したのがビンラディンです。

3:オサマ・ビンラディン

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ビンラディンは
サウジアラビアの富豪の息子であり、
アメリカの同時多発テロを計画した人物です。

ソ連によるアフガニスタン侵攻の時に、
各地からイスラム教徒が集まったのを覚えていますか?
なんとその時に、ビンラディンも参加していました。

ビンラディンはイスラム教を愛しています。
ですので、サウジアラビアが

キリスト教であるアメリカに、
救援要請を出すことに猛反対します。

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アメリカ軍は、
イスラムで禁じられている
酒も飲むし、女も露出が多い。
これではイスラムの地が穢れてしまう!

と感じたのでしょう。

しかし、サウジアラビアは猛反発を押し切って
アメリカに救援要請をだします。

その際に猛反発するサウジアラビアは
ビンラディンを国外追放しました。 

4:アルカイダの誕生

国外追放されたビンラディンは
かつてソ連と戦っていたアフガニスタンに戻ります。

アフガニスタンは、タリバン政権ができていました。
その中にもソ連を相手に一緒に戦っていた
昔の仲間たちが残っていたのです。

ビンラディンは、客人として
タリバンにもてなされることになりました。

そして、国外追放されたことと、
イスラムの地にアメリカ軍が入ってきたことに対し

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おのれ、アメリカ…
目に物見せてやる!

 

とアメリカに対し恨みを持つようになりました。

そして、ビンラディンは国際テロ組織を作り、
アメリカにテロを仕掛けることを誓います。

 

思い出してほしいのは
タリバン政権は元々、イスラム過激派の学生たちです。

「イスラム教こそが本当の教えである」

そう洗脳された学生達と、

アメリカに恨みを持つビンラディンが
ここで融合します。

 

そして、そこで作られたのが
アルカイダという組織でした。

5:アメリカ同時多発テロ

ビンラディンは、アルカイダのメンバーを
アメリカのパイロット養成所に潜り込ませます。

そして、2001年9月11日、
アメリカ国内で4機の飛行機を乗っ取って、
同時多発テロを起こすのです。

3000人以上の人が一瞬で亡くなりました。

【今回のまとめ】

1990年:イラクのクウェート侵攻
1991年:湾岸戦争
2001年:アメリカ同時多発テロ

①イラクのクウェート侵攻に対し、
 アメリカが軍を派遣し、撤退させる

②危機感を募らせたサウジアラビアは
 アメリカに救援要請

③アメリカの侵入に猛反発した
 ビンラディンがサウジアラビアから
 追放される

④アフガニスタンに行きつき
   「打倒アメリカ」のもとに
 タリバンとビンラディンが手を組み
 アルカイダ結成

今回はここまでです!
次回はついに最終回「イスラム国誕生編」です。

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それではまた!

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