どうも、くるみ学長です!
今回は、【ざっくり世界史シリーズ】中東の歴史編です!
皆さんは「中東」と聞くとあまり良いイメージがないかと思うんですよ。
「イスラム教」「テロ」ぐらいしか思い浮かばない方も多いですよね。
ですが、「中東の歴史」をぜひ見ていただきたい。
私なりに皆さんによくわかるようにまとめました。
この記事を読んで、「中東ってこんな感じだったんだ、面白い!」と感じてくれれば幸いです!
それでは早速参りましょう!
- 覚えておきたい4人の登場人物
- 第1章 高度な技術をもつ中東
- 第2章 中東すべてを包み込む巨大国家の誕生
- 第3章 イスラム教の誕生
- 第4章 「スンナ」派と「シーア」派
- 第5章 トルコ人が中東の中心に
- 第6章 英雄サラディン
- 第7章 モンゴル帝国がやってきた!
- 第8章 鬼武者ティムール
- 第9章 オスマン帝国
- 最後に
- 「世界史が絶対わかる本」厳選5冊!!
覚えておきたい4人の登場人物
- ムハンマド
- サラディン
- ティムール
- メフメト2世
第1章 高度な技術をもつ中東
古代の中東には2つの文明がありました。
それは、メソポタミア文明とエジプト文明です。
メソポタミア文明といえば「楔形文字」と、目には目を、歯には歯をで有名な「ハンムラビ法典」
エジプト文明は巨大建造物「ピラミッド」
また、小アジアという今のシリア・パレスチナあたりの人々は、この頃からなんと「鉄」を使っていました。
それだけでなく「アルファベット」の大元を作ったのもこの地域です。
古代の中東は「文字」、「法律」、「建築技術」、「鉄」を持っているという
かなり文明の栄えた地域でした。
第2章 中東すべてを包み込む巨大国家の誕生
そんな文明の栄えた地域をまるごと統一したのがアケメネス朝ペルシャです。
アケメネス朝は全国を小分けして、サトラップという知事に管轄させます。
そして、サトラップが怠けてないかを確認するために王の目、王の耳という役職に監視をさせるのです。
また、王の道という道路をつくり、帝国内を上手に統治しました。
そんな巨大帝国もやがて滅んでしまいました。最強の英雄アレクサンドロスが西からやってきてしまい、ボロボロにされてしまいました。
第3章 イスラム教の誕生
アレクサンドロスに滅ぼされた後、中東は何もない空白地帯になります。
そこにイラン人がやってきて、パルティアという国を建てます。
パルティアは共和制ローマとばちばちにやりあっていました。
そのパルティアの次に、ササン朝という国が建ち、ササン朝は東の1000年続いたビザンツ帝国とばちばちにやりあいます。
そんな中東と東欧がやりあっている間に歴史的な出来事が起きました。
それはイスラム教の成立です。
ササン朝とビザンツ帝国の戦場を通るわけにいかない商人達は、アラビア半島の方に迂回して交易を行っていました。
そのうちアラビア半島のメッカとメディナという都市が経済的に繁栄します。
しかし、経済が発達すると同時に「貧富の差」も拡大していきます。
そこで、ムハンマドという人物がイスラム教を創始して人々を救おうとしました。
その後、イスラム教が中東全体に浸透していきます。
第4章 「スンナ」派と「シーア」派
ムハンマドが亡くなると、その後継者を決めなければなりません。イスラム教は、後継者をムハンマドの子孫にするべきという「シーア」派と、後継者は実力のある者にすべきという「スンナ」派に大きく分裂しました。
スンナ派とシーア派の覚え方は、後継者をムハンマドの子孫に「シーア」、子孫に「スンナ」と覚えたほうが簡単ですね。
第5章 トルコ人が中東の中心に
その後、「スンナ」派であるアッバース朝という巨大な国が建てられました。
しかし、「シーア」派の周りの国にサンドイッチにされてしまい徐々に衰えていきます。
そこに救世主が現れます。それはトルコの民族でした。
トルコ人はアッバース朝に侵略してきた「シーア」派を追い出すことに成功します。
そこから、トルコ人と「スンナ」派が手を組みあってセルジューク朝を建国しました。
セルジューク朝はだんだんと勢力をつけていき調子に乗ってしまいました。なんと、三大宗教の聖地、エルサレムをセルジューク朝が占領するという大事件が起きます。
これに怒ったローマ教皇が十字軍を派遣して奪い返そうとします。
なんとここで中東とヨーロッパの歴史が繋がってくるんですね。面白いです。
第6章 英雄サラディン
セルジューク朝が衰退し、12世紀のイスラムの代表であるアイユーブ朝に移ります。
アイユーブ朝は、十字軍により侵攻を受けピンチに陥ります。そこで現れたのは、
英雄サラディンです。
サラディンは十字軍を跳ね返す強さもありながら、十字軍の捕虜をお金を渡して故郷に帰らせるなどの人情味もありました。
なんと十字軍の兵隊さえ、サラディンを英雄視するほどの人物でした。まさに「英雄中の英雄」ですね。
第7章 モンゴル帝国がやってきた!
13世紀は「モンゴルの時代」とも言っていいほど、モンゴル大帝国は世界中を侵略していました。
その矛先は中東にも向かいます。
中東の東側にチンギス=ハンの孫が、イル=ハン国を建国し支配します。
第8章 鬼武者ティムール
14世期のイスラムの代表はティムール朝です。
建国者のティムールは、盗賊団の首領から一代で大帝国を築いた軍事の天才でした。
若くして右足を負傷し、腕にも深い傷を負う「鬼武者」のような姿で戦場に臨んだそうです。
後に大帝国となるオスマン帝国でさえティムールに全く歯が立たず滅亡寸前まで追い込むほど鬼武者ティムールは強かったのです。
勇猛果敢な鬼武者ティムールは西のオスマン帝国だけでなく、「東も攻めるんじゃあ!」と当時の中国、明王朝にも攻め込みます。
ですが残念ながら途中で病死してしまいました。
第9章 オスマン帝国
15・16世紀のイスラムを代表するのがオスマン帝国です。
オスマン帝国は久しぶりにトルコ人によって建国されます。現在のトルコと同じ場所です。
建国初期は鬼武者ティムールにより滅亡に追い込まれます。
それを立て直し強大化したのはメフメト2世という王様でした。
メフメト2世は1000年大国ビザンツ帝国を滅ぼしたことで有名です。
ビザンツ帝国の都だったコンスタンティノープルは、自分たちの急所であった入り江の入り口を太い鎖でがんじがらめにして船の侵入を防いでいました。
そこで、メフメト2世は奇襲作戦を仕掛けます。
入り江の周りは山に囲まれていたのですが、軍艦を頑張って山に運び、山越えさせ、入り江に入り込むというすごい作戦でした。
侵入に成功したメフメト2世は、すかさず戦争を仕掛け、見事コンスタンティノープルを陥落させました。
そして名称をコンスタンティノープルからイスタンブール変えました。
急所を突かれたビザンツ帝国はここで1000年の歴史に幕を閉じることになったのです。
その後オスマン帝国は勢力を拡大し、近世へと向かいます。
最後に
中東の古代・中世をざっくりお届けしましたが如何でしたでしょうか?
「中東」の歴史は、多くの巨大国家が現れては滅ぶという「ダイナミック」さが魅力です。
個人的には英雄サラディンや鬼武者ティムールあたりが個性的で、すごく面白く感じました。
皆さんはどこらへんが面白く感じましたでしょうか?
これにて「古代・中世の中東の歴史」は終わりです。
次回は場所を移して「インド史」です!
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それではまた!
次回
「世界史が絶対わかる本」厳選5冊!!
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