リベラルアーツ学院

「教養」になることを発信していくブログです。

【ざっくり世界史シリーズ】革命時代編 part2

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は…
「革命時代編」の講義です!

前回

liberalartsblog.com

革命といえば「フランス革命」ですね。
フランス革命も産業革命の時代の中で
起こりました。

現在、私たちに選挙権が普通に
与えられているのは
この革命があるおかげなのです。

ですから、「フランス革命」だけは
詳しめに解説しようと思います!
それでは見ていきましょう!

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『一度読んだら忘れない世界史の教科書』から引用

第3章 フランス革命

三部会設立

「太陽王」ルイ14世を覚えていますか?
ルイ14世が子供の頃
周りの貴族がばちばちに内輪揉めをし
共倒れする

大人になった頃には
周りには口うるさい貴族がおらず
誰も口出しできない無敵の王となった
ルイ14世です。

調子に乗りすぎてヴェルサイユ宮殿という
贅沢な建物を建てました。

ルイ16世が王になると
イギリスはヴェルサイユ宮殿を建てたことが
きっかけの財政難となっているのに加え
アメリカの独立戦争でも多大な出費を
してしまい

その財政難を
庶民や貴族にも重い税をかけて賄おうとします。
それに庶民と貴族が反発し
三部会が結成されました。

三部会とは
聖職者・貴族・庶民の
それぞれの代表が税金の徴収などを
話し合い法律を作ろうというものです。

テニスコートの誓い

三部会ができたのはいいものの
聖職者と貴族は税金を払いたくないので
庶民にとっては不利な会でした。

それに庶民は怒り、三部会を離脱し

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会議はどこだってできる!

と言って

なんとテニスコートに庶民が集まり
勝手に会議をして法律を作ったのです。

バスティーユ牢獄事件

「テニスコートの誓い」に対して
ルイ16世は弾圧しました。

しかし、民衆も黙ってはいません。
今度はバスティーユ牢獄という
刑務所を襲撃します。

バスティーユ牢獄を襲撃したのは
①弾圧した民衆を閉じ込める場所を壊したかった
②牢獄には武器の保管庫があったので
 襲撃に乗じて武器を奪いたかった。

という2つの理由があったからなのです。

武装した民衆たちは
「フランス人権宣言」
を発表し
「国民主権」の国家を目指し革命を起こします。

怒らせると怖い主婦たち

バスティーユ牢獄事件などが起きている間
ルイ16世はヴェルサイユ宮殿に籠もっていました。

フランスの経済が悪化し
人々に食料が行き届かなくなります。
そこで、フランスの主婦たちも立ち上がります。

主婦たちは

f:id:kazukazuda08:20200708224326j:plain主婦たち

こんなにフランスが大変なことになっているのに
ヴェルサイユ宮殿に隠れてんじゃないよ!

と言いながら、
なんとヴェルサイユ宮殿に侵入し
ルイ16世を引きずり出し
拉致するという事件が起きます。

ルイ16世の逃亡事件

こうして拉致されたルイ16世に対して
民衆は最初は死刑にしようとは
思ってはいませんでした。

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王様もっとしっかり
してくれよ!

という感じだったのです。

しかしルイ16世は
なんとか逃げることに成功します。
どこへ逃げたか?

ルイ16世の妻は
有名なマリ=アントワネットです。
マリ=アントワネットの実家は
オーストリアでした。

ルイ16世はマリ=アントワネットの実家まで
逃亡します。

民衆達は王様に対して失望し
こう思いました。

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もうこんな奴を
王様にしててはいけない!

これが決め手となり
民衆は王様に対して
失望し、怒りがこみ上がります。

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「王のいない」
フランスの誕生

怒った民衆はもう止まりません。
民衆達によって「義勇軍」がつくられ
王様のいる宮殿を襲い
王様を監獄にぶちこみました。

その時、義勇軍が歌っていた歌が
現在のフランスの国歌となる
「ラ・マルセイエーズ」です。

残酷な敵が我らの息子や妻の喉をかき切って
殺そうとしている。
そいつらを倒して血を我らの畑に飲ませよう!

という過激な歌詞なので
ワールドカップなどで
度々話題になります。

王様を監獄にぶちこんだあと
民衆は共和制国家をつくることを
宣言します。

そしてルイ16世と
その妻マリ=アントワネットは
民衆の前に引き出され
ギロチンによって公開処刑されました。

うまくいかない政治

初めての共和制国家が
誕生したのはいいのですが
やはり最初からうまくはいきません。

フランスの王が処刑されたという
衝撃のニュースがヨーロッパ中を駆け回り
各国の王様が

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フランスの革命を潰さなければ
次は自分の首が
切られてしまうかもしれない!

と考えます。

そこでイギリスを始めヨーロッパ中の国が
フランスに対し圧力をかけてきます。

そのためフランスには
強力なリーダーシップが求められ
ロベスピエールという人物が
フランスの政権を握りました。

ロベスピエールは徴兵制などの改革を行い
海外からの圧力に対抗することに成功します。

しかし、リーダーシップが強すぎた為に
「独裁政治」になってしまい
それによって民衆からの反発をかい
ルイ16世同様、ギロチンにより処刑されました。

次に代表を5人選んで
政治を任せてみたのですが
これも意見がまとまらずうまくいきません。

そこでついにナポレオンが現れます。

ナポレオン皇帝誕生

なかなかうまくいかない政治の中
民衆達は

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戦争の指揮官で
名声を上げていた
ナポレオンに
政権を託してみよう!

と考えます。

「みんなでひとりの独裁者を選ぶ」
というのがポイントです。

国民の総意で選んだ権力者からの支配を
国民が従うというのは
普通の王よりも、強力な独裁者となれるのです。

皇帝となったナポレオンは
軍事力で他国をどんどん制圧していきました。

ナポレオンvsロシア

イケイケどんどんだったナポレオンは
今度はロシアを攻めることにしました。

しかし、ロシアの方が一枚上手だったのです。
ロシアは敗北しながら後退し
ロシアの奥まで引き入れます。

そして冬がやってくるのです。
ロシアの冬はめちゃくちゃ寒いので
ナポレオン率いる軍は戦死と凍傷により
大敗北を喫しました。

戦争に敗北したナポレオンは
皇帝を降り、セントヘレナ島という
アフリカから遠海の孤島に流されます。

ウィーン会議

ナポレオンがいなくなったことにより
ナポレオンが占領した土地を
ヨーロッパで分け合う会議が行われます。
これをウィーン会議と言います。

ウィーン会議では
革命も全てチャラにして
再び王達が支配するヨーロッパに戻すための
会議でもありました。

しかし、なかなか細かい話がまとまらず
夜の舞踏会だけは賑やかに行われます。

世間からは
「会議は踊る、されど進まず」
と風刺されてしまいます。

革命の嵐

ウィーン会議でフランスは再び王政になり
ルイ18世が王になります。
しかし、王政が大嫌いになった
フランスの民衆は再び革命を起こします
(七月革命)。
当時のフランスは

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革命を起こせば
ワンチャン成功する!

という気持ちが民衆に広まっていました

次はルイ・フィリップという人物が
王になります。
ルイ・フィリップは民衆の気持ちに理解が
あるとして王になりました。

しかし蓋を開ければ
金持ち優遇策ばかりで民衆は怒ります。

そして、
またもや民衆による革命が起きるのです
(二月革命)。

このように1度革命が成功したことによって
2度3度と何度も革命が連続してくのです。

ナポレオン3世

フランスは二月革命によって
再び共和制の国家となりましたが
それでもなかなかうまくいきません。

そこでナポレオンの甥である
ナポレオン3世が政権を握ることになります。

ナポレオン3世は社会の不満を逸らす為に
対外戦争を積極的に行いました。

しかし、プロイセンのビスマルクにも
戦争をしかけられ、
ナポレオン3世自身が捕虜になるという
大失態まで演じてしまい(プロイセン=フランス戦争)
ナポレオン3世の政権は
終わりを告げてしまいます。

その後、ようやく第三共和制の成立によって
やっとフランスは落ち着くのです。

まとめ

①財政難による重税に民衆が苦しみ
 王のいない政治を求めるようになり
 フランス革命が起きた。

②革命は一度だけではうまくいかず。
 王政⇄共和制が何度も繰り返される。

③一度革命を味わった民衆は
 元の政治体制には戻れない。

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さいごに

いかがでしたでしょうか?
フランス革命、面白いとは思いませんか?

フランス革命は1度だけでなく
何度も繰り返されたというのは
知らない方が多いと思います。

革命することがいかに難しいことなのかが
よくわかりますよね。

この革命思想はフランスだけでなく
ヨーロッパ中に広がっていきます。

次回はフランス以外の国が
革命に巻き込まれる様を見ていきましょう。
それではまた!

世界史が苦手な人への
オススメの3冊!

一般的な教科書と違い
年号を使わずにすべてを数珠つなぎにして
「1つのストーリー」として解説。
読むだけで高校の世界史の知識が
一生モノの教養に変わる!

 

東京池袋にある「ゆげ塾」は
毎年難関有名大学への高い合格率を誇る
受験世界史専門の名門塾。
本書は、伝説講師であるゆげ先生が
「世界史なんてなーんにも知らない」人から
「世界史は大の得意」という人まで
誰もが納得できるように
「世界史」を書き下ろしたものです。

 


時代ごとにいろいろな国に話が飛ぶため
教科書だけでは学習しにくいのが世界史の弱点。
しかし本書はそれぞれの国を歴史を
マンガで表現することで
誰にでもわかりやすい仕様になっています。

 

今回はここまでです。
続きが気になる方はぜひ

↑ボタンを押してお待ち下さい!

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それではまた!

知っておきたい「地政学」~インド編~

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は…
インドを地政学の視点から
見ていきます!
それでは早速参りましょう!

1:インドの特徴

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『マンガでわかる地政学(池田書店)』より引用

インドは

①巨大な面積
②北はヒマラヤ山脈、東西にアラカン山脈と
 ヒンドゥークス山脈で蓋をされている
という2つの特徴が有るため

ユーラシア大陸と一線を画す
「インド亜大陸」
と表現されることもあります。

2:インドの歴史

2−1:古代〜中世

現在のインドのエリアが
1つの統一王朝だった時代はなく

インド亜大陸は
昔から多くの民族が混在する地域でした。

身分ごと職業ごとに
カースト制度を利用しながら
うまく生活をしていたのです。

しかし、その差異を利用したのが
イギリスです。

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2−2:インドの分断

近代になると
イギリスがインドに進出してきます。

イギリスに味方になってくれる民族に
美味い汁を吸わせることで統治に協力させました。

そして1877年に
イギリスのヴィクトリア女王をインド皇帝として
現インド、パキスタン、バングラデシュ
をまとめて「インド帝国」としました。

しかし、イギリスによるインド統一は
今までバラバラだった民族意識に
「インド人である」という
意識を芽生えさせたのです。

2−3:宗教対立

インドはもともと
一神教のイスラム教と
多神教のヒンドゥー教という
相入れない宗教観でも
うまく統治されていました。

しかし、イギリスは
イギリスの統治に対して
インド全体が団結してしまわないように
国内で対立させるように煽ります。

イギリスは
ヒンドゥー教の信者だけを優遇することで
イスラム教徒が反発し

国内はイスラムVSヒンドゥー
という宗教対立を煽ったのです。

第2次大戦後、イスラム教徒は
インドから分離独立し
パキスタンを建国します。

3:複雑な宗教対立

古代からあるインドの
カーストという身分制度は
現在でも根強く残っています。

しかし現在、カーストの身分が低い人が
「神のもとに全て平等」
というイスラム教に入信することが増えています。

現在、インドの人口約10%(約1億人)が
イスラム教徒です。
おそらくこれからも増えていきます。

パキスタンとの宗教対立もあり
インド国内も複雑な状況になってきているのが
現状なのです。

4:ヒマラヤ山脈

イスラム教徒がパキスタンを建国しても
人口が数億人いるインドは
中国にとって脅威でした。

その為、インドからイギリスが手を引いた隙に
中国はチベットを奪取します。

中国はインドとの間に
緩衝地帯を作りたかったからです。

一方、北からは
ソ連が不凍港を求めて南下してきます。

しかし、ヒマラヤ山脈があるため
西ルートである
アフガニスタン、パキスタンを回って
いくしかありませんでした。

そして、シーパワー・アメリカは
パキスタンからアフガニスタンへ
武器を支援することで
ソ連を弱らせることに成功します。

ヒマラヤ山脈があるおかげで
アメリカとパキスタンは
手を組むことになったのです。

そしてそれはイスラム国(IS)が誕生する
要因のひとつにもつながっていますね。

5:地政学的リスク

東は中国
西はパキスタン
どちらの国も核保有国です。

その為、インドも抑止力として
核保有せざるを得ませんでした。

現在もインドは
中国とパキスタンとの国境沿いでは
領土問題で紛争がよく起こるため
世界屈指の危険地域としてみられています。

まとめ

  1. インドは北にチベット山脈があり
    東西にも山脈があるため
    ランドパワーからの影響が
    あまりなかった。

  2. インドには多様な民族が生活していたが
    シーパワー・イギリスに統一された。
    皮肉にもそれが
    「インド人である」ことを意識する
    きっかけにもなった。

  3. 東は中国、西はパキスタン
    どちらも核保有国となったため
    インドも抑止力として
    核を持つことになった。

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さいごに

いかがでしたでしょうか?

ヒマラヤ山脈という巨大な自然防壁が
ソ連をアフガニスタンに向かわせて
それがイスラム国(IS)誕生にも繋がる
というのは予想も出来ませんでした。

私たちを取り巻くすべての要因は
「自然」が影響しているのではないでしょうか?

「地政学」を勉強していると
そう感じることが多々あり
とても面白い学問だなと思います。

今回はここまでです。
それではまた!

「地政学」を知る
オススメの本【3冊】

オススメ1
サクッとわかるビジネス教養
地政学

 

オススメ2
マンガでわかる地政学

 

オススメ3
図解いちばんやさしい地政学の本

 

最後まで御閲覧ありがとうございました!
少しでも有益な情報だと感じてくれたら


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それではまた!

知っておきたい「地政学」~ロシア編~

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は…
ロシアを地政学の視点から
見ていきます!
それでは早速参りましょう!

1:ロシアの特徴

ロシアは
最強最大のランドパワー国家です。

ロシアの特徴は2つ
①寒すぎる
②広すぎる
この単純な2つの特徴は
長所と短所を持ち合わせています。

長所は
ロシアは非常に攻めづらい
難攻不落な国であることです。

ナポレオンやヒトラーも
ロシアを攻撃したのですが

退却するロシア軍を追って
広大な大地に誘導され
厳冬の到来によって敗北しました。

短所は
①寒すぎるので港が凍ってしまい
 海に出ることができない

②広すぎるので
 国境のどっからでも他国が入りやすい

の2点です。

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2:グレードゲーム

特に港がないことは経済の発展を
大きく妨げるため

19世紀からロシアは不凍港を求め
日本や黒海、インド洋へ進出していきます。

それに対し
シーパワー大国・イギリスは

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ロシアが
不凍港を手に入れてしまうと
一気に強くなってしまう

と考えてていました。

しかし、イギリスは
ロシアに直接攻めることができないことは
ナポレオンから学んでいたのです。

そこでイギリスは
ロシアの周りの国を子分にすることで
ロシアを封じ込めようとします。

ここからロシアとイギリスによる
陣取り合戦(グレートゲーム)が始まります。

そして
「ロシアに不凍港を取らせない」
というシーパワーの姿勢は
現代になっても変わっていません。

イギリスは衰退しましたが
アメリカにシーパワー大国が引き継がれ
ロシアは今でも不凍港を求めて動いています。

3:北方領土問題

プーチン大統領と安部総理は
相性が良いのでもしかしたら
北方領土問題が解決できるのかも知れません。

ですがアメリカにとっては
日露関係が改善することは望んでいません。

シーパワー・アメリカにとって
日本はユーラシア大陸を攻める
重要な拠点であるため

日本がランドパワー陣営になってしまうと
まずいのです。

日本は日中・日韓・日露の間で
領土問題で揉めてくれていたほうが
アメリカにとってはちょうどいい
ということです。

4:日露関係の未来

アメリカのトランプ大統領は孤立主義で
日本は日本でがんばれという立場です。

そして、ロシアは
強権的なプーチン大統領です。
プーチンの思惑ひとつで
ロシアを動かすことができます。

北方領土問題にはじまる
日露関係の強化は今がチャンスなのです。

ロシアは資源輸出国
日本は資源輸入国で競合せず
相性は悪くありません。

5:
温暖化で変わる情勢

不凍港を求めるロシアですが
最近、地球温暖化によって
北極の氷が溶け、北極海航路が実現しました。

北極海航路は日本にとっても
ヨーロッパへ向かう近道となります。

ロシアは北極海航路によって
ランドパワーからシーパワーになることが
できたなら
世界の情勢はまた大きく変わるでしょう。

まとめ

  1. ロシアは寒すぎて広すぎることが
    長所にも短所にもなる

  2. ロシアは不凍港を求めて南下するが
    イギリスによって抑えられた。

  3. 温暖化によって北極の氷が溶け
    皮肉にもロシアは港を手に入れた。
    ロシアがシーパワーを目指すとなると
    世界情勢が大きく変わってくる。

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さいごに

いかがでしたでしょうか?
ロシアはイギリスがいなかったら
世界の覇権を握れるほど
地政学的に有利であったことが
よくわかりますよね。

これからの北方領土問題やプーチン大統領
の動きは注視していきたいところです。

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知っておきたい「地政学」~韓国・北朝鮮編~

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は…
「韓国・北朝鮮」を
地政学の視点から
見ていきます!

それでは早速参りましょう!

1:朝鮮半島の特徴

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『マンガでわかる地政学(池田書店)』より引用

朝鮮半島は地政学的に不利な場所です。

朝鮮半島には北に自然防壁が無いため
中国やロシアというランドパワーの大国に
とても攻められやすいのです。

また、海にも多く接しているので
シーパワーである日本やアメリカからも
侵攻されやすいです。

朝鮮半島は北からも南からも
攻めやすい場所にあり

そのために朝鮮半島は
昔から大国に支配されてきた
歴史があります。

2:朝鮮半島の歴史

紀元前2世紀には
中国(漢王朝)に侵攻され
北部を占領されます。
朝鮮半島は中国から強い影響下に
置かれることになりました。

13世期には朝鮮半島全土が
モンゴル帝国に支配されます。

近代には
北からはランドパワーのソ連と中国
南からはシーパワーの日本に侵攻されます。
1910年に日本が朝鮮半島を併合しました。

戦後は
ランドパワーのソ連と
シーパワーのアメリカによって
南北に分断され今日に至ります。

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3:朝鮮半島の外交

このような過酷な状況の中で
朝鮮半島が生き延びるためには

常に近隣の大国の顔色を伺い
強い国の方を選び、積極的に従属する。
その国が衰退したら別の大国に従属する。

という「コウモリ外交」を続けてきました。

アメリカの衰退により
現在、韓国は中国にすり寄っています。

その理由は
処世術である「コウモリ外交」
によるものだとわかりますね。

4:
大国から見る朝鮮半島

アメリカや中国・ロシアなどの大国にとって
韓国・北朝鮮はどのような存在でしょうか?

シーパワーであるアメリカにとって韓国の存在は
ロシアや中国から攻められる際の
防壁となります。

ランドパワーである中国・ロシアにとって
北朝鮮の存在は
韓国から攻めてくるアメリカ軍に対しての
防壁となります。

このような理由から
北朝鮮がなぜ滅ばないのかが
よくわかりますね。

中国やロシアが「必要」としている限り
北朝鮮は滅びません。

常に大国の思惑によって
朝鮮半島は右往左往するのです。

5:今後の朝鮮半島

かといって朝鮮半島は
黙って大国に従うわけではありません。

北朝鮮は中国やロシアが
いつ攻めてくるかわからないため
核ミサイルを保有しました。

対して韓国は核ミサイルを
保有していません。

アメリカへ従うことよりも
中国に従うことを選択しつつある韓国は
そのうち核ミサイルを
保有するかもしれません。

もしも韓国が中国に従属するとなると
世界のバランスが
大きく変わる可能性もあります。

6:日本への反日外交

韓国は日本から独立することで
建国した国です。

韓国にとって

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日本を打倒し
自らの手で独立を勝ち取った!

というのが韓国の物語の始まりなのです。

だから韓国の歴史の教科書は
日本との戦いから始まります。

縄文・弥生から始まる
日本の教科書とは
現代史への重さが違うのです。

こうした、歴史認識の重さの違いが
今日の日韓の対立の
ひとつの要素となっています。

しかし、地政学的にいえば
「コウモリ外交」をしている
韓国と仲良くなるには
日本が自立した強い国になることが
1番の近道なのかも知れません。

単純に韓国を「悪」と決めつけるよりも
韓国がどのような歴史・文化なのか?
を知ってから検討するほうが
よっぽど有意義だと私は思います。

まとめ

  1. 朝鮮半島はシーパワーとランドパワー
    に挟まれ地政学的に不利な場所にある。

  2. 常に強い国の方に従属する「コウモリ外交」
    によって朝鮮半島は生き延びてきた。

  3. 韓国・北朝鮮はそれぞれ大国にとって
    必要な存在であり
    統合することはかなり難しい。

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さいごに

いかがでしたでしょうか?
半島国家はシーパワーとランドパワー
に挟まれて不利だということがわかりました。

韓国・北朝鮮はこれからどんな動きをするのか?
目が離せませんね。

今回はここまでです。
次回は「ロシア編」になります!
それではまた!

「地政学」を知る
オススメの本【3冊】

オススメ1
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地政学

 

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最後まで御閲覧ありがとうございました!
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それではまた!

【ざっくり世界史シリーズ】革命時代編 part1

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は…
「革命時代編」の講義です!
それでは早速参りましょう!

革命時代とは
産業革命〜第1次世界大戦までの時代の
ことです。

前回は大航海時代の講義をしました。 

liberalartsblog.co
その中でルネサンスや宗教改革によって
「神」から「人」への時代に
移り変わったことをお伝えしたと思います。

その流れで
「神の国家」→「王の国家」へと
移り変わりました。
「太陽王」や「処女王」など
特徴のある王様がたくさんいましたね。

そして革命時代に入ると
「王の国家」→「人の国家」へと
移り変わります。

現在私たちが当たり前のように
選挙をして国の代表が選べるのは
この時代、国王に対し
血を流して反発した人々によって
築き上げられたおかげなのです。

それでは革命時代はどんな時代だったのか?
見ていきましょう!

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『一度読んだら忘れない世界史の教科書』から引用

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第1章:
イギリスの産業革命

1−1:機械の発展

まず欠かせない出来事は
イギリスの産業革命です。

今まで「手作業」で作っていたものが
今度は「機械」でつくれるようになりました。

イギリスが覇権をとれた理由

イギリス以外にもフランスやオランダも
「産業の機械化」が行われました。

しかし、イギリスが
いち早く「産業革命」を成功させます。

なぜならイギリスは

  1. 植民地を多く持っていたため
    いちはやく商品を売りつけることができた。
  2. 都市部で労働者を募集すれば
    いくらでも集めることができた。

こうした「元手」と「人手」があったからこそ
イギリスは「世界の工場」と呼ばれるほど
発展していったのです。

1−2:ラダイト運動

こうした「機械化」が進む中で
今まで「手作業」で商品を作っていた
職人達は失業してしまいます。

それに怒った職人達は
機械をぶっ壊す運動を始めたのです。
(ラダイト運動)。

しかし、1度便利さを味わった人間は
もう元には戻ろうとしません。
産業の「機械化」はどんどん進んでいきます。

社会主義はここから生まれた?

産業の「機械化」に伴い
世の中は「資本家」と「労働者」
という階級に分化していきます。

「資本家」は機械を買い
「労働者」を酷使することで
ますます豊かになっていきます。

「労働者」は1日約19時間も働いて
やっと生活ができるほどの賃金でした。

そうしたことに不満を持った人々が
マルクスを筆頭に
以後の社会主義運動へと発展していきます。

第2章:
アメリカの独立

産業革命の中、アメリカは独立を果たします。
きっかけは「ボストン茶会事件」でした。

2−1:
ボストン茶会事件

当時アメリカはイギリスの植民地でした。

そんな中、イギリスはフランスと
ばちばち植民地争いをして
戦費が増えていく一方です。

そこでイギリスは
植民地であるアメリカのあらゆる物に
重い税をかけます。

そしてついには、日常の嗜好品であった
「お茶」にまで課税したのです。

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日常で口にするお茶でも
イギリスは儲けようと
するのか💢

と現地民は怒ります。

そして、ボストンにて
お茶を運んでいた船を植民地民は襲い
お茶の箱を全部海に投げ捨てたのです。
これは「ボストン茶会事件」とよばれています。

2−2:
アメリカ合衆国成立

ボストン茶会事件をきっかけに
イギリスと植民地軍で戦争が起きます
(独立戦争)。

圧倒的にイギリスの方が強いのですが
ここでフランスやロシアが
植民地軍を支援します。

覇権を握っているイギリスを弱体化させる
ために支援したのです。
その支援の甲斐もあり、植民地軍が勝利。

「王」のいない、「民主主義の国」である
アメリカ合衆国がここで誕生します。

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世界史が苦手な人への
オススメの3冊!

一般的な教科書と違い
年号を使わずにすべてを数珠つなぎにして
「1つのストーリー」として解説。
読むだけで高校の世界史の知識が
一生モノの教養に変わる!

 

東京池袋にある「ゆげ塾」は
毎年難関有名大学への高い合格率を誇る
受験世界史専門の名門塾。
本書は、伝説講師であるゆげ先生が
「世界史なんてなーんにも知らない」人から
「世界史は大の得意」という人まで
誰もが納得できるように
「世界史」を書き下ろしたものです。

 


時代ごとにいろいろな国に話が飛ぶため
教科書だけでは学習しにくいのが世界史の弱点。
しかし本書はそれぞれの国を歴史を
マンガで表現することで
誰にでもわかりやすい仕様になっています。

 

今回はここまでです。
続きが気になる方はぜひ

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それではまた!

知っておきたい「地政学」~ドイツ編~

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は…
ドイツを地政学の視点から見ていきます。
それでは早速参りましょう!

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1:ドイツの特徴

ドイツは地政学的に
ランドパワーしか道がありません。
下の地図をご覧ください。

 

  • 右にはロシア、左にはフランスという大国に
    挟まれている
  • 海にあまり接していない
  • 西にはライン川、南にはアルプス山脈
    という自然の防壁があるが、東はスカスカ

この3つの点で
ドイツにはシーパワーになることができず
ランドパワーしか道がないのです。

2:ドイツの歴史

2−1:分裂するドイツ

東西が大国で挟まれているが故に
ドイツは何度も分裂されてしまいます。

両隣のロシアとフランスにとって
ドイツは分裂していた方が
脅威にならずに済んだからです。

2−2:
ヒトラーと地政学

①パンリュージョン構想

第1次世界大戦後に
ドイツの地政学者・ハウスホーファーが
『パンリュージョン構想』
を打ち出します。

『パンリュージョン構想』とは
世界を4つの経済ブロックにわけて
1ブロックにつき1カ国が支配することで
世界の均衡が保たれるという構想です。

f:id:kazukazuda08:20200721201801j:plain

『マンガでわかる地政学(池田書店)』より引用

具体的には
ヨーロッパ+アフリカはドイツ
アメリカ大陸はアメリカ
アジアは日本
ユーラシアの中心部はロシア

この4カ国がそれぞれ支配できれば
世界秩序が保たれるという理論です。

その上で

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ドイツはソ連と手を組み
強大なランドパワーを
持つべし!

とハウスホーファーは説きました。

②ヒトラーの暴走

ロシアを敵にしてはいけないという
ハウスホーファーの助言は
当初は採用されました。

第2次世界大戦時、ドイツとソ連で
独ソ不可侵条約が結ばれます。

しかし、ヒトラーが一方的に条約を破り
ソ連に攻め込み大敗してしまいました。

2−3:EUとドイツ

大敗後、ドイツはシーパワーのアメリカと
ランドパワーのソ連によって東西に分裂されます。

そして、冷戦の終わりとともに
ドイツは再統一を果たしました。

EUに加盟したドイツは
持ち前の輸出力でぐんぐん成長し
今ではEUを仕切る存在です。

ドイツのエネルギーはロシアに依存しており
現在、独露は協力関係にあります。

独露という強大なランドパワー同盟が
組まれることを
イギリスとフランスは警戒しているのです。

イギリスにとっては
ヨーロッパが統一されると
今度はイギリスが攻められてしまう。

フランスにとっては
隣り合っている宿敵ドイツが
強くなることは嫌だからです。

まとめ

  1. ドイツは東西から攻められやすい所に
    位置しているのでソ連と手を組むべきと
    ハウスホーファーは説いた。

  2. しかし、暴走したヒトラーによって
    ソ連と敵対関係になり敗北。
    アメリカとソ連により東西に分裂される。

  3. 再び統一を果たしたドイツは
    EUの中心となるまで成長し
    ロシアとも協調関係にある。

  4. 現在、イギリスとフランスは
    ドイツが再び強力になることに
    危機感を感じている

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さいごに

いかがでしたでしょうか?

地理的に攻められやすい国は
他の国と手を組まなければ
戦争に負けてしまうことを
ドイツが証明してくれました。

これからEUはどうなっていくのか?
イギリスとフランスはドイツに対して
どのような動きをするのか?
今後のニュースに目が離せません。

次回は「韓国・北朝鮮」を地政学的に
見ていきたいと思います!
それではまた!

「地政学」を知る
オススメの本【3冊】

オススメ1

サクッとわかるビジネス教養
地政学

 

オススメ2

マンガでわかる地政学

 

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知っておきたい「地政学」~フランス編~

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f:id:kazukazuda08:20200708194754j:plainくるみ学長

どうも、くるみ学長です。
今回は…
フランスを地政学の視点から見ていきます。
それでは早速参りましょう!

f:id:kazukazuda08:20200610220811j:plain

1:フランスの特徴

まずは下の地図をご覧ください。 

f:id:kazukazuda08:20200720115311p:plain
フランスは
海を出て植民地をつくるシーパワーと
隣国を攻めて領土を拡大するランドパワー

この2つの性格を持ち合わせているのが
フランスの地政学的特徴です。

2:フランスの弱点

ヨーロッパを半島と見なすと
フランスは半島の先っちょのほうに
位置しています。

これはユーラシアの国から
攻撃を受けにくいという利点があり
その分、海に出て植民地をつくることが
できます。

18世紀、イギリスと植民地争いができたのは
この利点があったからです。

しかし、19世紀になると
その2面性は「弱点」として現れてきます。
シーパワーとランドパワー
どちらも力を入れることはできません。

その結果、ランドパワーとして台頭した
隣の国ドイツにフランスは攻められ
3度も蹂躙されてしまいます。

疲弊したフランスは
インドシナやアルジェリアなどの
植民地も手放すことになります。

シーパワーであるイギリスとの植民地争いにも
フランスは負けてしまったのです。

ランドパワーとシーパワーを
両立するのは無理だというのが
歴史的に証明された形です。 

3:現在のフランス

かつての2大大国であった
イギリス・フランスはもはや
アメリカ・ロシア(ソ連)に
勝てないことを悟ります。

そしてフランスは、シーパワーの夢を捨て
かつての仇敵であるドイツと同盟を組み
EUという巨大ランドパワーの一員として
生きていく道を辿っています。

まとめ

①フランスは地政学的にシーパワーと
   ランドパワーの2つの顔を持っている。


②シーパワーのイギリスとランドパワーのドイツを
   敵にしてしまったが故に敗北してしまった。


③世界大戦後、フランスは
   シーパワーとしての道を諦め

   ドイツやロシアと同盟を組むなどして
   ランドパワーとしての道を歩んでいる。
   イギリスはそれを警戒している。 

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おわりに

いかがでしたでしょうか?
シーパワーとランドパワー
どちらも力をいれることができないことが
フランスがモデルとなって証明されました。

イギリスのライバルだったフランスが
負け越してしまったのも
地理が大きく関係しているのが
よくわかりますね。

次回は「ドイツ」を地政学の視点から
見ていきましょう!
それではまた!

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